先日、社員研修をやっている時に
ある社員がこんなことを話してくれました。
「悪口を言い始めたら止まらないのです」
「だから、黙っているんです」
この社員さんの
SMS（セルフマネジメントシート）
を見たら・・・
効き脳的には
A（論理脳）が「強」
自己表現性も「強」
SMS（セルフマネジメントシート）って何？は、コチラ↓
つまり、批判的な効き脳で
自己表現が強いとなると
それは、攻撃的になります。
ただ、この社員さん、
効き脳的にC（友好脳）も強いんです。
さらに、欲求でいうと、
「愛・所属の欲求」が一番高い・・・
ということは・・・
思考は「批判的」で「友好的」
欲求は「愛・所属の欲求」
行動は自己表現が「強い」
こうなってしまうと
相手を声高かに批判する「自分」と
人間関係を壊したくないがために
自己犠牲を受け入れる「自分」が
競合して自己矛盾の塊になります。
なるほど、これでは、
悪口を言い出したら止まらないから
黙っているというのも
うなづけます！
しかし、これでは、
ペダルを漕ぎながら
ブレーキをかけているような
ものです。
このままでは、
ぶっ壊れるか、暴走するか
のどちらかです。
しかし、その社員さんの見る限り、
そんな素振りは見えません。
そうなっていないところをみると
解消方法があるはずです。
どうやって自己矛盾を
解消しているのですか？
と聞いてみました。
すると・・・・
誰にも見られないブログを
書いているのだそうです・・・
「ひぇ～」という感じです。
このままだと、
ダークサイドに入りそうだったので
とにかく自己表現の方法を
お伝えしました。
伝え方には２つあります。
I（アイ）メッセージ
と
YOUメッセージです。
I（アイ）とYOU（ユー）
「主語」が違います。
I（アイ）メッセージは、
私には○○ のように「聞こえます」
私には○○ のように 「見えます」
私には○○ のように 「感じます」
こんな感じです。
これに対して、
YOUメッセージは、
あなたは○○だ！
例えば、
相手が元気がなかったとします。
I（アイ）メッセージは、
私には元気がない のように
見えるんだけど・・・
こんな感じです。
これに対して、
YOUメッセージは、
（あなたは）元気がない！
I（アイ）メッセージのほうは、
感想を述べるいるだけなので、
言われても、
強く反発する気になりません。
これに対して、
YOUメッセージのほうは、
決めつけられているので、
反発したくなります。
人は相手にコントロールされること
を嫌います。
決めつけられたら、
反発したくなります。
言ったほうの人は、
思ったことを言っただけなのに
なぜか言い争いになるのは、
こんなことがおこっているのだと
思います。
誤解のないようにしたいのですが
YOUメッセージがダメな訳では
ありません。
YOUメッセージは、
相手に刺さるので
相手がアドバイスを求めてたり、
強く気付きを与える必要がある時に
有効です。
ただ、今回の社員さんのように
口にする言葉が周りの人を
傷つけることになる
と思っているのであれば、
YOUメッセージを
Iメッセージに変えるだけで、
相手の印象は変わってくると思います。
人間関係は上手く行かないのは、
お互いに思っていることが
相手に伝わっていないからです。
逆にいうと、
人間関係に悩んでいない人は、
自分が思っていることを
相手に全部伝えているからなの
かもしれません。
相手が分かってくれているかどうか？
は別にして・・・
いずれにしても、
自分のことを表現しないと
自分のことは分かってもらえません。
それで良し！とするか？
それは良くない！とするか？は、
自分で決めることです。
そうだとしても、
私は、相手に自分のことを
分かってもらえないのは、
辛いのではないか？と思います。
と、Iメッセージで
その社員さんにお伝えをしました。
無理に説得することなく相手を待つ・・・
それが人の可能性を信じる
ということだと思います。
今日も最後まで読んでいただいて
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