簡単に「任せる」なんて言っていいんですか?

先日、会社さんで
社員さんからこんなことを
言われました。

 

「社長から『任せる』と言われたのに
チョイチョイ、口出しされるんです」

 

 

この会社さんでは、
今年度から、部門の方針を決めたら、
部門長に任せると決めました。

 

それでも、
社長さんは気になって、
指示をしてしまうのです。

 

組織が自立的になるというのは
言葉で言うのは簡単ですが、
実際にそうなるのは大変です。

 

今まで、社長さんが
細かく指示することで、
成り立っていた仕事が
急に任せて上手く行くはずが
ありません。

 

だから、簡単に『任せる』とか
言っちゃいけないのだと思います。

 

 

『任せる』と言われた方は
完全に任された!と思います。

 

しかし、実際は、
任せることはできなくて、
チョイチョイ
口出しが必要になります。

 

そうなると、
任されたほうは
「社長の言っていることと
やっていることが違う!」
と言い出します。

 

確かに、
言っていることは正論です。

 

 

では、任せたらできるのか?
というと、できないんです。

 

でも、任されたほうは、
「社長の言っていることと
やっていることが違う!」
の一点張りです。

 

社員さんは何を言っているのか?
というと、
『一貫性』が欲しい!」
と言っているのです。

 

「任せる」と言って、
任せてくれなかったり、
「やらなくていい」と言っていながら
やっていないと怒られる・・・
みたいなことが一番イヤなのです。

 

社長さんとしては
そんなの自分で考えれば分かるじゃん!
と思うかもしれませんが、
人と人は違います。

 

考えることは、
人それぞれ違います。

 

だから、『任せる』とか
言っちゃいけないのだと思います。

 

 

この会社さんのように
部門の方針を決めたら、
部門長に任せるというのは、
組織を改革することです。

 

そもそも、
組織を変革するというのは、
いままでの「一貫性」を捨てて
新しい「一貫性」を作り出すことです。

 

つまり、
そこに「一貫性」はないのです。

 

組織改革の最中は、
2つの「一貫性」が入り混じります。

 

車は急には止まれません。

 

だから、
先に言っておく
必要があるのです。

 

組織改革の最中は、
「一貫性」が保てないかもしれない
と・・・

 

 

社長さんにすれば、
そんなことは当たり前だと思います。

 

いままでも、変えようと思って、
なかなか変えられなかったわけですから
行きつ戻りつするだろうと
思っていると思います。

 

社長さんの「任せる」というは、
「任せられるようにする」という意味です。

 

しかし、社員さんにとっては、
「任せる」は「任せられた」です。

 

文字通りにとらえます。

 

 

結局、
社長さんは早すぎるのです。

 

社員さんが10段刻むところを
社長さんは1段だと思っている
みたいな感じです。

 

だから、社長さんは、
「半年中に任せるようにするけれども
今は、これくらいなら始めようか?」
ぐらいの言い方をしないと
伝わらないと思います。

 

社長は社員より10倍早い!

 

そのことを
頭にいれて言わないと、
ギャップに苦しむことになるんです。

 

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