サッカー日本代表がロシアから
帰ってきました。
ベルギーに負けた気がしなくて、
頭の中は、ベルギー戦のままです。
あまりに悔しくて、
ブログも書く気にならないし、
仕事も手につかないので、
サッカーのことを忘れよう
と思っていました。
しかし、帰国の記者会見で
西野監督が任期満了で退任することが
明らかになりました。
その報道をみて、
居ても立っても居られなくなり
ブログに書くことにしました。
この短期間でチームを立て直した
チームマネジメントと
ことごとく下馬評を覆した采配は、
高く評価すべきです。
西野監督の元で、
もう一度、日本代表を見てみたい
という気持ちもあります。
そういう意味では、退任は非常に残念です。
しかし、冷静になって考えると、
西野監督ではいけない理由が見えてきます。
それは、行動経済学の
「取引コスト理論」です。
「取引コスト理論」とは何か?
人は大事な判断する時は、
間違えたり、騙されないように、
慎重に確認をしたり、調査をしたりします。
実際に費用がかかるかどうかは別にして、
手間(コスト)をかけます。
つまり、
相手を信頼するにはコストがかかる
ということです。
これを「取引コスト」と言います。
「取引コスト」と西野監督の退任に
どんな関係にあるのか?
それは・・・
人間的に素晴らしいリーダーは
改革に失敗する!
ということです。
相手を信頼するにはコストがかかる
ということを説明しました。
代表選手23人を選ぶために、
西野監督は相当の取引コストをかけました。
大会前に、ケガをしていた乾は
「ハリル前監督なら僕は選ばれてなかった」
とインタビューに答えています。
得点を決めた本田も香川も選ばれて
いなかったかもしれません。
岡崎も選ばれていないでしょう。
でも、西野監督は彼らを信頼して、
批判を覚悟で、23人に選出しました。
今回の23人と西野監督の間には、
強い信頼関係があります。
今回、もし、西野監督が
日本代表監督を継続したとします。
西野監督が一番最初にすべき仕事は
この23人のほとんどの選手を
日本代表から外すことです。
なぜならば、
「おっさんジャパン」だからです。
4年後のワールドカップのためには、
ほとんどの選出を入れ替えなければ
ならないからです。
これだけ絆で結ばれた選手を外せるか?
人間的に素晴らしい西野監督には
それは出来ないと思います。
というより、
そんな酷なことはさせてはいけない
と思うのです。
だから、西野監督の退任は正しいのです。
これは、日産自動車が、改革のために
ゴーン氏を社長にしたのと同じ理由です。
ゴーン氏は
中堅社員を抜擢してチームを作って、
リバイバルプランを推し進めました。
ゴーン氏が中堅社員を抜擢できたのは、
しがらみがなかったからです。
改革をするにあたって、
取引コストがかからなかったのです。
つまり、組織を変えようと思ったら、
非情にならざるを得ないのです。
結局、これも将来有望な人材が
いるからできることであって、
真似をすればいいというものでも
ありませんが・・・
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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