日経新聞の電子版に
日産のゴーン元会長の逮捕後
初のインタービュー記事が
アップされていました。
日本経済新聞
その中で、ゴーン元会長は
自分がやってきたことは
「独裁者でなく、強いリーダーシップだ」
と語ったそうです。
ここでいうリーダーシップは
リーダーのことだと思うのですが、
果たして、
独裁者とリーダーの違いは何でしょうか?
まず、『リーダー』については、
このブログで説明をしています。
できるかどうかを別にして
やると決めてやるのが
『リーダー』です。
『リーダー』とは
別の未来を感じさせる人のことです。
『リーダー』が一線を越えて、
やろうとしている後ろ姿を見て、
みんなが「ついていこう!」と
思いたくなる人です。
以前、スポーツジャーナリスト
二宮清純さんの講演を聞きに行った時、
二宮さんが、
「これぞリーダーだ!」
と感じた選手がいた
という話をしてくれました。
それは・・・
澤穂希選手です。
2012年ロンドンオリンピックの時
残念ながら、銀メダルでした。
しかし、
翌日のロンドンの新聞紙面で
グッドルーザーとして
絶賛されました。
澤選手は、チームメイトに
こう言っていたそうです。
『苦しくなったら、私の背中を見て』
誰よりも走り
誰よりもボールを追いかけ
誰よりも諦めない
その姿をみて、
誰しもがついていこう!
と思ったのだと思います。
それが『リーダー』です。
では、『独裁者』とは何でしょうか?
『独裁者』とは・・・
ある団体の中における権力を独占し、
恣意(しい)的に物事を進める人。
出典 小学館/デジタル大辞泉
どうやら、権力でもって、
自分のやりたいことを人にやらせる人
と言ってもよいと思います。
そう考えると・・・
『リーダー』は
自分からついて行きたくなる人
『独裁者』は
コントロールされて、
ついて行かざるを得ない人
という違いがありそうです。
そう考えると、
訴えらえれてしまった時点で
ゴーン元会長は違うような気が
してきます。
さて、中小企業の社長は、
独裁者なのでしょうか?
リーダーなのでしょうか?
『給料払っているんだから、
俺の言うことを聞け!』
という社長さんは?
なんか、
独裁者に近い感じがします。
では、
『俺が頑張っているんだから、
お前たちも頑張れ!』
と言う社長さんは?
これも、なんか、
独裁者に近い感じがします。
では、
社長が頑張っている姿を見て、
周りの社員が、
「しょうがねーなー!やるか!」
と思わせる社長さんは?
これも、なんか、
思わせるっというところが、
微妙な感じがします。
結局は、
相手をコントロールしようとした時点で
独裁者的なものを感じます。
そう考えると、
社長が『リーダー』になるって
難しいと思います。
でも、
松下幸之助さんにも
本田宗一郎さんにも
「ついて行きたい!」と思わせる
逸話がたくさんあります。
本当のところは分かりませんが・・・
結局、人間であるかぎり、
100%リーダーでいることは
難しいと思います。
どうしても独裁者的なところは
あると思います。
それを自覚しながら、
『リーダー』を目指している姿が
人を惹きつけるのだと思います。
まずは、独裁者的なところに
気付くところがスタートだと思います。
今日も最後まで読んでいただき
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