失敗しても、失敗者になってはいけない

先日、会社がうまく行かなくなった
社長さんとお話をしました。

このままでは、
会社がつぶれてしまうとのことでした。

その社長さん、
覚悟はされていたようでしたが
どこか現実を受け止めていないような
感じを受けました。

それを責める気になれません。

なぜなら、その感覚、私も分かるからです。

このブログで、
何度かお話をしている通り
私は会社をつぶすキッカケを作りました。

今から20年ぐらい前の話です。

私の祖父が会長している会社で
三代目として仕事をしていました。

借金をしてまで
売上を上げようとする祖父と
利益確保を第一に考える私と
会社の経営方針が合いませんでした。

そんな中、
会長である祖父と喧嘩をして
私は会社を飛び出しました。

そんなに言うなら
祖父の好きにすればいいと
思っていました。

その時は、
自分は絶対に間違っていない
と思っていました。

しかし、
私がいなくなることで
歯止めが効かなくなって、
結局、その会社はつぶれてしました・・・

そうなって、初めて、
一緒に働いていた社員さんを見捨て
彼らの働く場を奪い、
彼らの人生を狂わせてしまったこと
に気付きました。

とんでもないことをしてしまった・・・

頭では理解ができるのですが、
本当に、私がこれをやったのだろうか？
と実感が湧かないのです。

自分は正しいことをしたはずなのに、
多くの方を傷つけてしまった・・・

悪気はなくても、
人を傷つけることがあるんだ・・・
とその時に初めて思いました。

取り返しのつかないことを
してしまった・・・

失敗って、そんなに怖くないのです

なぜなら、やり直せるから・・・

今までも失敗してきたし、
失敗から学んできました。

成長のために失敗が必要なことも
分かっています。

しかし、
取り返しのつかない失敗をすると
そんな風に前向きに思えなくなります。

取り返しのつかない失敗によって
自分が「失敗者」になる・・・

本当に怖いのは、これです。

自分は「失敗者」だから、
何をしても上手く行かないんじゃないか？

自分は「失敗者」だから
上手く行ってはいけないのではないか？

自分は「失敗者」だから
幸せになる権利がないんじゃないか？

自ら「失敗者」になることで
取り返しのつかない失敗とのバランスを
取ろうとします。

それそれで、落ち着きます。

罰を受けることで許されている感じ
になるからです。

そして、何もしない正当な理由を
手に入れることになります。

どうせ、上手く行かないから・・・

こうなってしまったら、
本当の「失敗者」になってしまいます。

だから、どこかで、
「失敗者」から抜け出ないといけません。

そのためには、
行動するしかありません。

目の前の１つ１つをクリアーすることで
自分を取り戻すしかありません。

挽回することなんてできません。

しかし、ちょっとした成功を糧に
行動を続けることで自信を取り戻すことが
できると思います。

私の場合は10年かかりました。

取り返しのつかない失敗は
やはり、取り返しが効かないのですが、
あらたに自信を積み上げていくことはできます。

そういう意味では、
行動さえしていれば、
時間が解決してくれます。

だから、私ができるのは、
その社長さんに行動をしてもらうように
応援することだと思います。

私も周りの方々に支えられて今があります。

今度は私が支える番なんだと思います。

どん底にいた私が支える側になっている・・・

時間が経過すると状況は変わるのです。

どうにもならない時は、
時間を味方につければよいのだと思います。

大事なことは行動を止めないために
ポジティブでいることだと思います。

陽はまた昇りますから・・・

今日も最後まで読んでいただき
ありがとございます。

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