朝令暮改は悪くない！？

昨日のブログで
リーダーには一貫性が必要だ！
という話をしました。

言っていることが
コロコロ変わるような上司には
人はついて行かない！

だから、リーダーは
一回言ったことを変えてはいけない！
という話です。

しかし、よく、
世の中のスピードが速くなっているので、
朝令暮改よりも朝令朝改でもいい
なんて言われ方もします。

朝決めたことが朝変わってもいい！

ようは、
コロコロ変わってもいいんだ！
という話です。

これは、一体、
どちらなんでしょうか？

実は、これは、
「目的」と「目標」のメカニズムの話です。

「目的」と「目標」の違いはなんでしょうか？

これについては、
何度もお伝えしていますが、
超大事なので、何度でもお伝えします。

「目標」とは「目的」を達成する
ためのステップです。

「目的」を達成するために
「目標」があります。

「目的」と「目標」はセットです。

実際は・・・

社長は「目的」を達成させるために
「目標」を立てます。

その「目標」を部下（Aさん）に下ろします。

部下（Aさん）は、
その「目標」を「目的」にして、
その「目的」を達成させるために、
部下（Aさん）としての「目標」を立てます。

その「目標」をそ部下（Bさん）に下ろします。

部下（Bさん）は、
その「目標」を「目的」にして、
その「目的」を達成させるために、
部下（Bさん）としての「目標」を立てます。

その「目標」を部下（Cさん）に下ろします。

部下（Cさん）は、
その「目標」を「目的」にして、
その「目的」を達成させるために、
部下（Cさん）としての「目標」を立てます。

このように目的と目標は連鎖します。

ここで大事なことは、
「目的」を達成するために
「目標」は変わりうるということです。

今回の政府のコロナ対策を
例に考えてみたいと思います。

安倍首相が
「国民の生命と健康を守る」
という「目的」を達成するために、
「日本国内の感染をこれ以上増やさない」
を「目標」にしたとします。

すると、加藤厚生労働大臣 は、
「日本国内の感染をこれ以上増やさない」
という「目的」を達成するために、
「クルーザー船からの感染者を出さない」
を「目標」の１つにします。

すると、橋本厚生労働副大臣 は、
「クルーザー船からの感染者を出さない 」
という「目的」を達成するために、
「感染者を一定期間船内に封じ込める」
を「目標」にします。

本来はこのようにつながるはずです。

つまり、
「目標」が適切か？どうか？は、
「目的」とつながっているか？
を見れば確認できます。

別の言い方をすると、
指示がコロコロ変わっても、
一番上の「目的」とつながっている限りは
問題はありません。

だから、
上から伝わってくる指示（目的）が
コロコロ変わる場合は、
２つ上の「目的」とつながっているか？
を確認すれば良いのです。

このように考えた時に
安倍首長が加藤厚生労働大臣に
伝えいてる指示（目的）は何なのか？
を調べてみると・・・

安倍首相の「目標」が、
「効果的な感染防止策を講じる」であって、
「日本国内の感染をこれ以上増やさない」
ではありませんでした。

流行見据え方針策定を　安倍首相、新型コロナ対策本部で指示
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022300369&g=pol

この記事の中で、
安倍首相の発言が取り上げられています。

効果的な感染拡大防止策を講じ、
患者増加のスピードを抑制することは、
今後の流行を抑える上で極めて重要だ

つまり、
「国民の生命と健康を守る」ためには、
「日本国内の感染をこれ以上増やさない」
ではなく、
「患者増加のスピードを抑制する」が、
安倍首相の「目標」になっています。

ここがつながっているとみるか？
つながっていないとみるか？

個人的には、安倍首相は、
より高い「目標」を設定してほしい
と思います。

朝令暮改が良いか？悪いのか？は、
下から見て、
トップの「目標」と自分の「目的」が
つながっていると思えるか？
だと思います。

だから、
トップの指示が変わってもよいのです。

ただ、その変わったことが、
最初に掲げた「目的」とズレていないことを
説明してくれればよいのです。

そうすれば、
トップの「目標」と自分の「目的」が
つながっていると思えるからです。

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

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