管理職の方のコーチングをしていて
部下から思った通りの答えが
返ってこないのですがどうしたらよいのか?
という相談を受けました。
さんざん説明したのに
分かっていないから、あいつはダメだ!
ということのようです。
人と人は違うということは
お伝えしているので、
分かっていると思うのですが、
分かってくれない部下を目の前にすると
そういう気持ちになるだと思います。
でも、私は、
分かっていないということが
分かってからが勝負だと思っています。
つまり、そこから、始まるのです。
と言うのは、
今まで分かっていないということが
分からないまま来ていたというのは、
そこまでの話をしていなかった
ということです。
当たり障りのないやり取りをしていたから
分かっていないことが分からなかったのです。
それが明らかになるということは、
次のステージに来た!ということです。
いつも、お話している
「タックマンモデル」です。
「タックマンモデル」とは、
チームが成長する段階を
4段階で説明したものです。
チームが成長するには
①形成
②嵐
③秩序
④成果
という4つの段階を経る
というものです。
「U」の字のように
いったん谷に落ちて這い上がるように
「成果」が上がっていきます。
今回の管理職の方の相談は、
まさに、②の「嵐」の手前にいる状態です。
「成果」を出したいなら、
②の「嵐」に入っていく必要があります。
これを、私は
「谷をくぐる」と言っています。
それは、
相手に分かっていないことを
伝えながら、
相手に理解してもらうように
話をするということです。
これをするのは、面倒です。
面倒だから、
あいつはダメだ!で
終わらせようとするのです。
しかし、
人と人は違うので、
思ったことが伝わるなんて
簡単なことではありません。
タックマンモデルの
谷をくぐる必要があります。
谷をくぐる時に必要なのは、
「ミッション」と「ビジョン」です。
つまり、
何のために谷をくぐるのか?
が分かっている必要があります。
何のために
成長しなければならないのか?
それが「ミッション」です。
その「ミッション」を
お互いが分かっている必要があります。
お互いは分かっていれば、
谷の底が抜けるようなことはありません。
そして、その谷をくぐったら、
どんなことが得られるのか?を
イメージできる必要があります。
それが「ビジョン」です。
その「ビジョン」が
お互いにとってやりたいことである
必要があります。
つまり、
部下にしたら、
何のために、
自分が成長しなければならなくて、
自分が成長したら
自分が望んでいる状態に近づけている
と実感できるようにしておく
必要があります。
その状態が整って、
初めて、谷をくぐることができます。
部下のことを
あいつはダメだ!と思ったら、
「ミッション」と「ビジョン」を
部下の方に共感してもらえるように
伝えるとよいと思います。
今日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございます。
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