バラバラな会社をまとめるには？

昨日はお客様のところに行って
会社がまとまらないのは
どうしてなのか？
という相談を受けました。

昔はガンガンにトップダウンで
数字で詰めるマネジメントを
やっていたそうです。

しかし、それでは、
人が辞めてしまうというので、
社員が望んでいることを
叶えてあげるように
ボトムアップに変えたそうです。

その結果、
社員は自分中心になって
単にわがままになった結果、
組織がまとまらなくなったそうです。

社長さんは、
今まで我慢してきたのですが、
もう我慢できない！
ということで、
これからどうしたらよいのか？
教えて欲しいということでした。

起こっている現象が分かれば、
対応できると思うので、
その現象をお伝えしました。

起こっている現象は、
ルービックキューブです。

それぞれの社員が
それぞれ、自分の面を
揃えようとしているのです。

私は青をそろえたい！
私は白をそろえたい！
それぞれがそれぞれの色を
揃えようとします。

揃っている人からすると
自分の面は壊したくありません。

一方、揃っていない人は
揃えようとして動かそうとします。

揃っている人からすると
自分の面を壊そうとする人がいる！
という話であり・・・

揃えようとする人からすると
動かそうとするのを邪魔する人がいる！
という話です。

つまり、
それぞれがやろうとしていることが
バラバラなんです。

現状のままで良いという人と
現状を変えたいという人が
お互いに足を引っ張り合う形に
なっています。

それは、それぞれが、
好きなようにやったらそうなります。

では、どうすれば、
このバラバラな状態を改善できる
のでしょうか？

それは・・・

６つの面を全て揃えると
全員で決めることです。

全員で決めれば、
自分の面を崩すことに
同意せざるを得なくなります。

問題は・・・

理屈は分かっても、
実際に自分の面を崩すことに
同意するのか？
ということです。

この時に
社員の皆さんにお聞きするのは、
社員の皆さんはどんな職場で
働きたいのか？です。

その質問をすると、
ほとんどの社員さんは、
人間関係がよい職場と答えます。

そうなった時に、
自分だけ面が揃っている時に
人間関係って良くなりますかね？
と質問します。

すると、
ほとんどの社員さんが
人間関係はよくならない
と答えます。

結局、人間関係が良くなるためには
ルービックキューブの面が
すべて揃っていることが必要です。

それは、具体的に
どういうことか？というと・・・

それぞれのビジョンが
達成できている状態ということです。

つまり、みんながやりたいことが
できている状態ということです。

ただ、全てのビジョンが達成する
というのは難しいです。

だから、まず目指すべきは、
共通のビジョンが達成できている
という状態を目指す！
ということです。

では、共通のビジョンとは何か？
というと・・・

それぞれの
ビジョンの重なるところです。

例えば、ある人は、
「定時で帰れる職場にしたい！」
というビジョンがあるとします。

また、ある人は、
「給与が高い職場にしたい！」
といビジョンがあったとします。

この２つのビジョンは
重なっているでしょうか？

一見すると、重なっていません。

しかし、そもそも、
定時で帰れるようにするためには、
効率よく働ける職場でないと
実現できません。

また、効率が良くないと
会社の利益が上がらなくて
給与も上げられません。

つまりは、
効率よく働くということが、
共通のビジョンになります。

よくビジョンと言うと
悩みに悩んで絞り出さないと
簡単に思い付いたものではいけない！
みたいな話があります。

それは、私に言わせれば、
究極のビジョンです。

それはそれで必要なんですが、
バラバラな会社をまとめるのに
究極のビジョンまで必要でありません。

必要なのは、共通のイメージです。

ビジョンと言うのは、
もともと、映像という意味です。

テレビジョン、オーロラビジョン
というとおりです。

だから、映像でイメージできれば
ビジョンです。

1時間後も2時間後も
何をしているのか？をイメージできれば
ビジョンが描けていることになります。

ビジョンって、そんなものです。

だから、
共通のビジョンというのは、
効率よく働いているイメージがわけば
それでも共通のビジョンです。

ただ、それだと不十分なので、
効率よく働く！というイメージは、
具体的にどんな状態なのか？
話し合う必要があります。

その話し合いのなかで、
より詳細なイメージが描ければ
それで十分です。

そして、
そのイメージを実現するための
計画をみんなで話し合って、
決めて、実践することです。

そこで、
上手くいかないことや
それぞれの立場のぶつかり合いが
あると思います。

それでも、
共通のビジョンを実現すると
みんなで決めたのであれば、
乗り越えられると思うのです。

それだけに、
共通のビジョンは
みんなが本当にやりたいことに
する必要があります。

そして、
共通のビジョンを達成するには、
相手の好き嫌いに関係なく
協力しないと実現しないはずです。

こうやって、
仲良くなくても
機能するチームができるのです。

問題は・・・

これだけのことをする時間がない
ということです。

しかし、手間をかけないと
良いものはできません。

そんな簡単に組織ができないから
みんな悩んでいるのです。

しかし、やり方はあります。

そのやり方を実践すれば、
時間はかかりますが、
強いチームを作ることができます。

楽な道ではありません。

しかし、人の悩みからは解放されます。

どちらを選ぶか？は、
それは皆さんの選択です。

赤い薬を飲むか？青い薬を飲むか？

まさに、映画『マトリックス』です・・・

チームビルディングの世界へようこそ！

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。！

大事なことを小冊子にまとめました！

戦略に違いがなくなり、実行力の差が
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