5月3日は、憲法記念日です。
1947年に施行ですから、
74年目を迎えたことになります。
読売新聞によると
憲法改正に「賛成」56%
「反対」が40%だそうです。
新型コロナウイルスの対応を
見ていても、
良いか悪いかは別として、
諸外国より徹底できないのは、
私権制限が厳しいからです。
また、自衛隊の存在も、
憲法第9条からは違和感があります。
命を懸けて下さっている方々が
違憲状態にあると言われるのは、
何とも申し訳ないような気がします。
さらには、
インターネットの発展によって
巨大IT企業が情報を活用することで
大きな影響力を持つようになりました。
国を越えた情報管理から
国民をどうやって守っていくのでしょうか?
ただ、決められたものを守るだけでは、
世の中の変化に対応できなくなって
来ているように感じます。
そもそも、
日本国憲法が作られたのには、
背景があります。
太平洋戦争に敗れて、
敗戦国として、
国際社会に復帰するために
他国の関与を受けながら制定されました。
この良い悪いの議論は別として、
ルールが作られるには、
背景があります。
これは、
このブログで何度かお話している
「トリプル―プ」の話です。
ものごとを考えるにあたって
3つのレベルがあります。
①シングルループ
物事に「適切に取り組んで」いるか?
「方法の適切さ」について考えます。
→憲法を守っているか?
②ダブルループ
「適切な物事」に取り組んでいるか?
「目的・目標の適切さ」について考えます。
→憲法の目的を果たしているのか?
③トリプルループ
何が適切で、何が適切でないかについて、
「どのように判断している」のか?
「目的・目標設定の信念・価値観など」
について考えます。
→憲法を守ることでどんな国を作るのか?
憲法改正の議論になると、
①シングルループから考えようと
します。
現に存在しているものだから、
それがよいか?悪いか?の議論に
なりがちです。
しかし、
何もないところから作る場合には、
③トリプルループから考えます。
何もないのだから、
当たり前と言えば当たり前ですが・・・
そう考えると、
日本国憲法の制定当時、
どんな国を作ろうと思ったのか?
から考える必要があります。
つまり「ビジョン」です。
「ビジョン」があって、
手段としての「ルール」ができます。
結局、日本国憲法で実現したい
「ビジョン」は何だったんでしょうか?
そして、その「ビジョン」は、
今でも通用するものなのでしょうか?
「ビジョン」は、時と共に変わります。
戦後の日本に比べたら、
今の日本は豊かになりました。
おそらく、
「ビジョン」として掲げていた以上の
発展をしてきたのだと思います。
だとすると、
次の「ビジョン」を描く必要があります。
その「ビジョン」が明確になって、
はじめて、
日本国憲法を改正するべきか?
改正するべきでないか?
の判断ができるのです。
だから、
「ビジョン」も決まっていないのに
「賛成」「反対」を議論しても
意味がないのです。
だから、まずは、
国としての「ビジョン」を描くことが
必要です。
結局、「ビジョン」がないのが、
上手くいかない原因なんですよね!
ここを描けるリーダーがいないのが
一番の問題なんですが・・・
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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