最近、読んだ本を
まとめてみようと思います。
今回、読んだ本は・・・
『成人発達理論による能力の成長』
という本です。
能力の成長プロセスと
そのメカニズムについての本で、
マニアックなので、
本当に好きな方にはお勧めです。
どうしてこの本を読んでいるか?
というと・・・
チームビルディングの勉強会の
課題図書になっているからです。
今回の勉強会のテーマは
「人事制度」です。
同一労働同一賃金の時代になって、
年齢や勤続年数で給与を上げることが
できなくなりました。
そうなると仕事内容に応じて
給与を支払うことになると思います。
実は、仕事内容の難易度は、
どんどん上がってきています。
それは、DXなどによって
単純な作業がなくなっているからです。
そうなると、
能力開発をしないと、
やってもらう仕事がなくなってしまいます。
その一方で、最低賃金が上がるので、
賃金に見合った仕事をしない限り
会社にいてもらうことが難しくなります。
また、年金原資が枯渇し、
70歳まで会社で雇用するなんてことに
なってきたら、
70歳まで能力を発揮してもらう
必要があります。
そんな中で、
どうやって人が成長するのか?
のメカニズムを知っておくことは
重要です。
いつもブログに書いていますが、
組織作りは人づくりです。
人の成長なくして
組織の成長はありません。
組織のコンサルティングをしている
私にしたら、人の成長は、
重要なテーマです。
この本を読んで、
印象に残ったのは、
「能力の成長サイクル」です。
カート・フィッシャーという学者が
導き出した法則があります。
それは・・・
私たちのいかなる能力も、
「点」から「線」へ
「線」から「面」へ
「面」から「立体」へその「立体」が再び1つの「点」となり
新たな「線」へ
「線」から「面」へ・・・
というサイクルで成長する
ということです。
この本に分かりやすく
書いてあるのは、
例えば「算数」です。
まずは、
「7」という数字を理解して(点)
「7」と「3」を足すと
「10」になることを理解して(線)
掛けたり、割ったりすることを理解して(面)
四則演算ができるようになります(立体)。
そして、四則演算を点として、
さらに複雑な計算を理解できるように
なるという具合です。
「点」が「線」になり、
「面」になり、「立体」になる・・・
そう考えると、
能力というものは
積み上がっていくというよりは、
膨らんでいくイメージなのだと
思います。
その膨らむ時に大事なことは、
誰かと一緒に仕事をするということです。
上司や先輩と一緒に仕事をしている
レベルの高い仕事ができたのに、
一人になると、元のレベルに戻ってしまう
ということがあると思います。
人の能力も化学反応のようなことが
起きるのです。
そう考えると、
能力を伸ばす時に大事なことは、
化学反応が起きそうな人と
一緒に仕事をするということです。
だとすると、
現実の職場では、
不都合なことが起きています。
それは・・・
偉くなればなるほど、
一人になるということです。
社長になると
相談できる人がいなくなります。
つまり、
社長はそれ以上成長できなくなる。
社長が成長しようと思ったら、
社外の人と一緒にチャレンジする
必要があるのです。
チームビルディング経営塾をやろうと
思ったのも、経営者の方同士が、
組織について一緒に学びながら、
チャレンジする場が必要だと考えたからです。
そう考えると、
自分が直感的にやっていたことが
理論に裏付けされると嬉しくなります。
と、いうことで・・・
社長になっても成長するためには、
一人ではできないことを
人の力を借りながらやることです。
ちなみに、
次回のチームビルディング経営塾は、
2022年4月を予定しています。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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