人は対話ができる世界に生きることを望んでいる

北京冬季パラリンピックが
昨日、閉会式を迎えました。

 

パラリンピックが
開催されていることも
印象に残らないぐらい
世の中、ウクライナ侵攻の影で
覆われていました。

 

国際パラリンピック委員会の
アンドルー・パーソンズ会長は
閉会式でこんなことを言っていました。

 

選手村では異なる国々、
できることの違いが見られました。

そこでは違うことで分断されることは
ありませんでした。

一つになれたのです。

ともに共通な未来に向かうためです。

一つになることで希望が生まれます。

ともに生きることへの希望、
調和への希望、
そして大事なのは平和への希望です。

人は対話ができる世界に生きること
を望んでいます。

 

パーソンズ会長は開会式でも、
「21世紀は対話と外交の時代」
と言いました。

 

最近、「対話」という言葉が
よく使われるようになりました。

 

「対話」って何でしょう?

 

「対話」とは、
相互理解のためのコミュニケーションです。

 

具体的に言うと

自分の意見を伝える時に、
なぜそう思うのか?
という考えや背景も伝え、

相手の意見を聴く時に、
相手がなぜそう思うのか?
という考えや背景も理解しようとする

コミュニケーションです。

 

つまり、対話の前提に
「対立」があります。

 

「対立」というのは、
争いがあるという意味ではなくて、
「違い」があるということです。

 

その「違い」を否定するのではなく、
率直に話し合うことで、
良い悪いの判断を越えて
新しい未来を創っていくことです。

 

まさに、パーソンズ会長が
閉会式で言った通りです。

 

対立があっても、
分断されないのは、
ともに目指す共通な未来が
あるからです。

 

つまり、
対話が成り立つには、
共通の未来を目指す必要があります。

 

だから、対話の前には、
必ず、共通の未来を描いておく
必要があります。

 

共通の未来というのは、
共通の「ビジョン」です。

 

こうなったらいいな!と思う
未来の映像です。

 

それがあるからこそ、
それぞれの違いを乗り越えて
対話が成り立つのです。

 

逆に言うと、
共通の「ビジョン」もなく
話し合っても
まとまることはありません。

 

だから、「ビジョン」って、
あったほうがいいよね!という
レベルの話ではないのです。

 

共通の「ビジョン」がなければ、
組織をまとめることもできません。

 

だから、
私がコンサルティングの現場で
やっていることは、
ひたすら「ビジョン」を描き、
お互いに共感してもらうことです。

 

そのプロセスそのものが
「対話」です。

 

組織には、
様々な「対立」があります。

 

社長と幹部社員

 

幹部社員と社員

 

営業部と製造部

 

製造部と商品開発部

 

それぞれに言い分があって、
それぞれが正しいのです。

 

だから、どちらかがどちらかを
言い負かすことで解決するのではなく、
「対話」で解決してこそ、
成長があります。

 

「対話」ができる職場にすることが
私の仕事だと思っています。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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