人事制度は構築3割運用7割?

知床半島沖で起きた
観光船沈没事故により
運航管理者の資格試験の導入も
検討されているようです。

 

昨日のブログで書いたように
信頼がないとコストがかかります。

 

任せられないと、
細かい管理が必要になるので
手間がかかる…

 

この手間がコストです。

 

実は、このコストが
職場のあらゆるところに
存在しています。

 

先日もお客様の会社で
人事制度の相談を受けました。

 

人事制度が形骸化していて
社員の負担になっていて
見直したいということでした。

 

お話を伺うと
年に2回評価をしているものの、
評価シートのフィードバックが
できていないのだそうです。

 

当初は
評価内容に不満がある
ということで
業務内容に合わせて
評価シートを細かく作り込んだそうです。

 

最初はよかったのですが、
時間が経つにつれ、
実際の業務と評価シートに
ズレができてしまったそうです。

 

評価シートを直せばよいのですが、
それだけの時間もかけられず、
そのまま運用しているそうです。

 

そのため、
評価の内容と実際の業務が
合っていないので
フィードバックできなくなって
しまったそうです。

 

これでは
何のために評価しているのか?
分からず、手間ばかりかかって、
評価する方からも評価される方からも
すこぶる評判が悪いのだそうです。

 

これとコストが
どう関係しているのか?
というと・・・

 

評価内容に不満があることを
解決するために
評価シートを細かく作り込んで
しまったことです。

 

評価シートを細かく作るのも
コストがかかるし、
細かく作ってしまったために、
業務内容の変化に対応して
評価シートを変えるのも
コストがかかります。

 

つまり、
評価シートを
作り込めば作り込むほど、
コストがかかります。

 

たしかに
評価シートを作り込むことで
不満は解決できるかも
しれませんが、
業務が変わる度に、
評価シートを作り直さないと
不満が生まれます。

 

評価シートを作り込むことで
不満を解消しようとすると
コストをかけ続けないといけません。

 

では、どうすれば、
コストをかけずに
不満を解消できるでしょうか?

 

それは、
評価する側と
評価される側の信頼関係を
高めればよいのです。

 

評価者との間に
信頼関係があれば、
評価シートの内容に関係なく
評価結果に不満は生まれません。

 

評価内容に関係なく
評価結果に納得がいくからです。

 

普段から自分のことを
よく見てくれている人から
評価されると受け入れざるを得ません。

 

つまり、
評価制度の不満をなくすには、
評価シートを直すよりも
信頼関係を高める方が
コストがかからないのです。

 

信頼関係を高めるためには、
接触回数を増やすことです。

 

つまり、少なくても
月一面談をすることが有効です。

 

その面談の中で、
目標の達成度合いや
問題解決のアドバイスをすることで
評価される側は見てくれていることを
実感できるようになります。

 

つまり、
面談をすることで
評価内容を詳細に作らなくても
評価制度して機能するということです。

 

時間と費用があれば、
詳細に評価制度を作ればよい
と思います。

 

しかし、一般的に
時間も費用も限られている
と思います。

 

評価制度は大雑把に作っておいて
面談で信頼関係を高めて、
運用するほうが
コストは下げられると考えます。

 

つまり、
人事制度は構築3割運用7割は、
費用対効果の問題なのです。

 

結局、人事制度の問題を
人事制度だけで解決しようすることが
うまく行かない原因なんです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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