その程度の目標ではやる気になりません!

葛飾区が保育園に対する
区の補助金を5億円、
誤って多く支給していたことが
発覚しました。

 

一部の私立認可保育園に対し、
昨年度までの4年間で、
最大で2倍の額を支払っていた
可能性があるとのことです。

 

払いすぎていた5億円は
どうするのでしょうか?

 

本来なら、税金ですから、
返還を求めるべきだと思います。

 

しかし、
返還を求められることになる保育園は、
マスコミの取材に対し、
返せと言われると厳しいと
答えていました。

 

その気持ちは、
すごいよくわかります。

 

人は同じ金額でも、
受け取る場合と返還する場合では、
1.5倍~2倍の感覚の差がある
と言われています。

 

例えば、
30,000円受け取って、
30,000円返還する時に、
気持ち的には
45,000円~60,000円返還している
感覚になるということです。

 

これは、
心理学的に証明されていて、
行動経済学の「損失回避性」
と言われています。

 

30,000円もらった喜びと
30,000円失った悲しみは
同じではないのです。

 

だから、
間違って受け取ったのだから
返すのは当然だと頭でわかっていても
いざ、返すとなると、
躊躇するものなのです。

 

実は、
これを知っておくことが、
組織を変える上で役に立ちます。

 

組織を変えるという時に
今までのやり方を変えることを
求められます。

 

やり方を変えるのに、
労力がかかります。

 

例えば、10の労力をかけて
10の成果しか得られなければ、
やろうと思えません。

 

なぜならば、
10の労力をかける時に、
15から20の労力をかけている
感覚になるからです。

 

15から20の労力をかけているのに
10の成果しかえられなければ、
やろうと思わないじゃないですか!

 

ということは、
やり方を変える場合は、
かける労力の1.5倍から2倍の成果が
得られると感じられるものに
する必要があるということです。

 

だから、組織を変える時に
かける労力の1.5倍から2倍の成果が
得られると感じられる目標設定を
する必要があるのです。

 

つまり、
組織を変える時に
みんながやる気にならないのは、
目標設定が低すぎるということが
あるかもしれません。

 

その時に、
かける労力の1.5倍から2倍という
数字を覚えておくとよいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

 

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