山手線の渋谷駅で
駅員と乗客が言い争う動画が
SNSで話題になっています。
駅員と乗客のやり取りを
紹介します。
乗客:
「お願いします、取ってください」
駅員:
「何なんだよその態度は」
乗客が線路をのぞき込んだり、
降りようとしたので、
“危険な行為”と判断して、
駅員が注意をしたそうです。
乗客:
「財布を線路に落とした。拾って欲しい」
改めて、駅員が、話を聞こうとすると、
乗客は突然「非常停止ボタン」を
押したそうです。
駅員が財布を拾おうとしないので
「非常停止ボタン」を押したんだと
思います。
駅員:
「何なんだよその態度は、
取ってもらおうって態度じゃねえだろ」
男性:
「何でですか、
僕すごくお願いしたじゃないですか」
駅員:
「お願いしてる態度じゃねえだろ」
乗客:
「お願いしてたじゃないですか」
駅員:
「映像で見るからな!
全部うつっているからな!
とりあえず交番いくからな!」
男性:
「なんで僕、交番いかない
といけないんですか!」
駅員:
「あたりめえだろ!電車止めてんだよ!
山手線止めてんだよ!」
う~ん
全く会話が噛み合っていません。
それはなぜでしょうか?
それは、駅員と乗客で
大事にしているものが違うからです。
駅員にしたら
山手線を止めるのは大問題です。
一方、乗客にしたら
落ちた財布を拾えないのは
大問題です。
乗客にしたら
山手線を止めるより
財布の方が大事だったのです。
だから、話が噛み合わないです。
では、どうしたら
かみ合うでしょうか?
それは、
山手線を止めるということが
どれだけ大変なことのか?
を理解してもらうこと
から始める必要があります。
山手線を止める意味を理解できれば
「非常停止ボタン」を押せない
と思います。
これって会社でも
同じことが起きていないでしょうか?
仕事があるのに、定時で帰る部下
上司にしてみたら
大事な仕事があるのに
どうして帰るんだ!と思います。
しかし、
仕事の大事さが理解していない
部下は平気で帰ります。
では、
どうしたら良いのでしょうか。
それは、仕事の大切さを
理解してもらうところから
始めないといけません。
そんなところから
始めないといけないのか!
と言われるかもしれません。
それは仕方がないと思います。
だって、
山手線の「非常停止ボタン」を
平気で押せるのですから・・・
私も「非常停止ボタン」を
押せる感覚は理解できません。
理解できなくても、
我々は山手線を止められたら
困るのです。
止められたくなければ、
山手線を止める意味を理解してもらう
しかありません。
それが正しいのか?間違っているか?を
考えても、意味がありません。
だって、そもそも、
我々は、相手のことを
理解できないのですから・・・
理解できないものを
理解しようとしても無駄です。
だから、理解できなくても
我々は、彼らが理解できるように
教えていく必要があります。
こんな話をすると
どうして、我々が一方的に
彼らに歩み寄らないといけないのか?
という話になります。
しかし、
彼らは問題を理解していないので
変わろうとしません。
では、
彼らが変わらないからといって
我々は何もしなくてよいのでしょうか?
そうしたら、
また、山手線を止められます。
たしかに、
彼らも学ぶ必要があります。
しかし、
彼らが学ぶ学ばないに関係なく
我々は、山手線を止めさせないように
しなければならないのです。
しつこいかもしれませんが、
それが正しいのか?間違っているか?は
関係ありません。
山手線を止めさせないために
我々ができることをするしかないのです。
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
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