日野自動車は
エンジン認証不正問題の再発防止のため
「信頼回復プロジェクト」を発足し、
その一環として「パワハラゼロ活動」
を立ち上げたと発表しました。
【公表情報一覧】
エンジン認証に関する当社の不正行為について
https://www.hino.co.jp/corp/news/2022/20220401-003234.html
人格や尊厳を尊重した行動を徹底し、
ハラスメント行為のない会社を目指します!
と決意を表しました。
揚げ足をとるわけではないのですが、
ハラスメント行為がない会社を
目指すのがゴールではないと思います。
信頼回復のためには、
よい製品を作ることです。
そのためには、
言いたいことが言える職場に
する必要です。
そんな職場作りのために
ハラスメント行為がない職場でないと
いけないのです。
つまり、
ハラスメント行為がない職場に
するのは「目標」や「手段」です。
このように
「目標」や「手段」が目的化することは
よくあることです。
では、どうしてこのようなことが
起るのでしょうか?
それは、トリプルループ的思考で
考えると理解できます。
「トリプルループ」とは、
ものごとを考える時の
3つのレベルのことです。
①シングルループ
「ちゃんとやっているか?」
②ダブルループ
「そのやり方でよいのか?」
③トリプルループ
「そもそも、それが必要なのか?」
問題解決をしようとすると
解決策を実行しようとします。
それは、やるべきこととして
職場に周知されます。
今回の「パワハラゼロ活動」です。
周知された方は、
「パワハラゼロ活動」をちゃんと
やろうとします。
これが「シングルループ」です。
次に「パワハラゼロ活動」を実施するのに
どうやって進めたら効果があるのか?
を考えます。
言われた通りではなく、
自分達でやり方を工夫します。
これが「ダブルループ」です。
次に、自分達で工夫しようとすると
そもそもの目的を考えます。
「信頼回復プロジェクト」と
「パワハラゼロ活動」が
どのようにつながっているのか?
を考えます。
これが「トリプルループ」です。
この流れを理解いただくと分かるとおり、
上意下達(ジョウイカタツ)の会社ほど
「シングルループ」になりがちです。
俺の言った通りにヤレ!という社風だと
「ダブルループ」や「トリプルループ」が
生まれないのは、当然です。
もし、「パワハラゼロ活動」が
上意下達だとすると笑えない話です・・・
では、どうすれば、
「ダブルループ」や「トリプルループ」が
生まれるのか?というと・・・
現場のメンバーで
「信頼回復プロジェクト」を運営する
ということです。
自分達で何をするのか?を
考えるということです。
自分達で考えた場合
「トリプルループ」から考えることに
なります。
「信頼回復プロジェクト」のために
どんなことをやったら良いのだろうか?
(トリプルループ)
そして、どんな風に実施したら、
意味のある活動になるだろうか?
(ダブルループ)
最後に、実際に何をしたらよいのか?
(シングルループ)
このように自分たちで考えると
シングルからトリプルに繋がっているので
目標や手段が目的化した時に
すぐに本来の目的に戻れます。
上意下達でやってきた会社が
「トリプルループ」で考えられるように
なるには時間がかかります。
しかし、「トリプルループ」で
考えられるようにならないと、
上意下達から抜け出せず、
ハラスメント行為のない会社には
ならないと考えます。
仕事のやり方を変えないと
ハラスメント行為のない会社には
ならないのです。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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