人は石垣、人は城、人は堀

以前ブログで取り上げた
「船橋屋」
の新社長のインタビューが
ネットに公開されていました。

前社長が逆ギレ動画炎上で辞任…
老舗くず餅屋で初の”非創業家社長”に就いた41歳の覚悟
https://president.jp/articles/-/63035

前社長は、交通事故を起こした上、
相手を恫喝する動画が拡散され、
炎上し退任を余儀なくなれました。

そんな「船橋屋」が
どのように再生していくのか？
気になっていましたが、
新社長はなかなかユニークな方のようです。

神山恭子さんという方で
「船橋屋」に入社して、
通販事業部を立ち上げ、
組織活性化プロジェクトを経て、
社員総選挙で選ばれ執行役員に
就任された方のようです。

前社長は
問題を起こしてしまいましたが、
ちゃんと人を育てていたようです。

社長就任に際して、
こんなことを言っています。

私は販売目標を立てて
『売り上げを上げよう！』というよりも、
船橋屋が大好きで、くず餅が大好きで、
『自分が大好きなものを、
　もっと多くの人に食べてみてほしい』
というだけなんです。

売り上げのことは、
現場に任せられる社員もいますので、
大好きなくず餅をもっとたくさんの人に
楽しんでいただくための付加価値を
つけられるように考えていきたいんです。

そうすれば、
現場では自然とお客さまに
新しい提案が生まれていくように思います。

前社長の炎上で、
ブランドイメージが傷付いている
と思います。

社員個人に対しても誹謗中傷が
あったそうです。

そんな中で
変に数字のことを言うよりも
『自分が大好きなものを、
もっと多くの人に食べてみてほしい』
という分かりやすさが大事だと
思いました。

その一方で、
業績も悪化していると思うので、
数字も大事です。

それについては、
現場に任せられる社員がいる
と言っています。

社長が何でもやるのではなく、
それぞれの「強み」がわかっていて
その「強み」を活かして、
目標達成に向かっていくマネジメントが、
チームビルディングです。

社長がいなくなっても
これだけの人材がいるということは
前社長が人を育ててきたという
証拠だと思います。

そういう意味で、
前社長は、
言うほど悪い人ではなかった
のかもしれません。

しかし、
常に社長が見られていますから、
いったん、一貫性を失うと、
リーダーではいられなくなるのです。

いずれにしても
新社長が率いる「船橋屋」が
楽しみです。

人は石垣、人は城、人は堀
と言われるように、
やっぱり、人が企業を支えていると
思いました。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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