”やりがい過労死”を考える

ネットを見ていたら、
こんな記事がありました。

 

“やりがい過労死“ その背景とは?
『仕事してしまう…』を管理する必要性

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190612-00010000-kantele-soci

 

”やりがい過労死”と題して
開かれたシンポジウムを
取材した記事です。

 

やりがいを感じて働き過ぎの末、
亡くなった人や自殺した人の遺族、
過酷な状況で働いている人など
が参加されたそうです。

 

「やりがい」

 

「やりがい」を感じながら
仕事をすることは、
幸せなことだと思います。

 

しかし、
「やりがい」にゆえに
過労で命を落としたとあれば
幸せとは言えません。

 

また、最近、
「やりがい搾取」という言葉を
見かけるようになりました。

 

働く人の
「善意」や「やりがい」
につけこんで長時間をさせている
という意味だと思います。

 

私自身、仕事をする上で
「やりがい」が大事だと思っているので
「やりがい搾取」などと言われてしまうと
反応に困ります。

 

普段はあまり意識はしませんが、
資本主義においては
資本家が労働者を搾取する仕組みです。

 

だから、いまさら、
搾取だと言われても困るのですが、
「やりがい搾取」という言葉の裏には
不満があるように思います。

 

マズローの欲求5段階説で
考えると分かりやすいと思います。

 

マズローの欲求5段階説とは・・・

 

人間の欲求を5段階に理論化し、
1つ下の欲求が満たされると
次の欲求を満たそうとする
基本的な心理的行動のことです。

 

欲求を上から順番にいうと・・・

 

「自己実現の欲求」
自分の世界観・人生観に基づいて、
「あるべき自分」になりたいと願う欲求

 

「自尊心・貢献の欲求」
他者から尊敬されたい、
認められたいと願う欲求

 

「帰属の欲求」
友人や家庭、会社から
受け入れられたい欲求

 

「安全の欲求」
安心・安全な暮らしへの欲求

 

「生存の欲求」
生きていくために
必要な基本的・本能的な欲求

 

です。

 

 

「やりがい」というのは、
自尊心・貢献の欲求です。

 

「やりがい搾取」という言葉の裏には、
自尊心・貢献の欲求以下の欲求が
満たされていない!
という主張があるのだと思います。

 

だとすると、
「やりがい搾取」と
言われないようにするためには、
帰属の欲求、安全の欲求、生存の欲求
を満たす必要があると思います。

 

ただ、
マズローの欲求5段階説が
正しいのだろうか?
と思えてきます。

 

なぜなら、
マズローの欲求5段階説でいえば
“やりがい過労死“なんて
起こらないからです。

 

亡くなるということは、
安全の欲求が満たされていない
ということです。

 

安全の欲求が満たされていないのに
自尊心・貢献の欲求を求めるだろうか?

 

つまり、
このマズローの欲求5段階の
順番が崩れてきている
のではないか?
と思うのです。

 

つまり、人と人が違う
ということです。

 

大切にしている欲求の順番が
人によって違うということです。

 

だから、人によっては、
安全の欲求よりも
自尊心・貢献の欲求が高い人が
いるということです。

 

だから、
“やりがい過労死“なんてことが
起きるのだと思います。

 

相手のことを見るときに
自分の欲求の順番で判断しない
ということが大事だと思います。

 

また、自分自身も
安全の欲求の前に
自尊心・貢献の欲求が来ていないか?
確認をする必要があると思いました。

 

私も仕事が楽しいですから・・・

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

 

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