昨日は、星野リゾートの
星野社長の講演をお聞きしました。
テーマは
逆境を跳ね返した星野リゾートの組織力
星野リゾートは
コロナ禍をどのように乗り切ったのか?
というお話でした。
星野リゾートが
コロナ禍で行った
基本方針は次の3つです。
①現金を掴み離さない
②人材を維持し復活に備える
③CS・ブランド戦略の優先順位を下げる
この方針のもと、
社員さん達が動いてくれて
コロナ禍を乗り切ることができた
そうです。
しかし、基本方針を示すだけで
危機を乗り越えられるモノだろうか?
と思うのです。
なぜ、そんなことができたのか?
それは・・・
コロナ禍とは関係なく
そもそも、星野リゾートは
「教科書通りの経営」
をやってきたからだというのです。
「教科書通りの経営」というのは
学者や研究者が導き出した理論に基づいて
経営をすることです。
星野さんが
組織の教科書にしているのは・・・
『1分間エンパワーメント』
ケン・ブランチャード著
https://amzn.asia/d/hEmzFvF
この本に書いてあるのは、
ビジョンを示して
ピラミッド組織を逆さにしろ!
ということです。
コロナ禍をどのように乗り切るのか?
その「ビジョン」を決めるのは、
経営者の仕事です。
そして、
その「ビジョン」を実現するために
行動をするのが、社員の皆さんです。
主役は社員
だから、
組織のピラミッドを逆さにして
フラットな組織にする必要があります。
フラットな組織にして、
社員が現場で正しく判断できるように
することが大事です。
そして、正しく判断するためには
なにより、情報が必要です。
社長だけが知っている、
上司だけが知っているとなると、
社員は正しく判断できず、
結果、ダメ出しをされます。
自分が間違っていれば
受け入れることができますが、
そもそも情報を知らされていなければ
正しく判断などできません。
それなのに、ダメ出しされたら、
社員はやる気をなくします。
社員のやる気を失わせないためにも
情報開示が必要だというのです。
ここで、星野さんが
面白い話をしてくれました。
やる気の話です。
昔は、やる気がないは、
社員の責任でした。
昔は、人不足なんてこともなく
やる気のある社員が採用できました。
やる気がないなら、
辞めてもらっても構わない
と言えました。
やる気のある社員だけで
会社を運営できました。
しかし、
今は、人不足ですから、
やる気があろうとうなかろうと、
とにかく人にいてもらわないと
事業が成り立ちません。
事業を成り立たせるのが
経営者の責任なら、
やる気を出させるのは、
経営者の大事な役割だというのです。
嫌味を言って
やる気を失わせたり・・・
ダメ出しをして
マウントしたり・・・
ため息をついて
イヤな気持ちにさせたり・・・
これでは
経営者の役割を果たしていない
というわけです。
フラットな環境で、
社員が言いたいことが言えて、
正しい判断ができるようにすることが
経営者の役割です。
経営者は偉いから、
社員は社長に気をつかうべきだ!
という意識でいると、
フェアな議論ができません。
経営者が示した「ビジョン」を
短期間で現場で実行できたのは
この「フラットな組織」のお陰だと
言っていました。
社員さん達が
自分達で考え実行する・・・
意見の対立があっても
相手が誰であっても、
対等な立場で
話し合いで解決していく・・・
情報の開示されているので、
良くない結果に気付き、
自分達で修正していく・・・
これぞ、ボトムアップの組織です。
そんな組織を
教科書通りに作ってきたからこそ、
コロナ禍を乗り切ることができた!
というお話でした。
一般的に、
ボトムアップの組織を作ろうとすると
ボトムアップの組織だけ作ってしまいます。
しかし、それでは、
「ビジョン」も示されず、
現場は混乱します。
しかし、
星野さんのお話を聞いていると
「ビジョン」を示してから
ピラミッドをひっくり返しました。
まさに、教科書通りです。
私が主催している
「チームビルディング経営塾」も
来年の6月からスタートする
「戦略人事超実践講座」も
内容は、教科書通りです。
私が考えたわけではなく、
私が編み出した内容でもありません。
世界中の学者や研究者が
証明した理論に基づき
組織の作り方をお伝えしています。
ただ、教科書が難しいので、
ゲームやワークを使って、
分かりやすくお伝えしています。
今回の星野さんのお話は、
教科書通りにやれば上手くいく!
ということを証明してくれている
ようで嬉しくなりました!
最後にお知らせです。
先日もブログでご紹介した
「戦略人事超実践講座」ですが、
来年の6月開催に向け準備を進めています。
「いきなりマネジメント」
このブログの中で、
説明会の声がけをしたところ、
すでに4名の方から、
お問い合わせをいただいています。
最初なので、
少人数で進めようと思っています。
説明会に興味のある方は、
個別にお知らせしていますので、
私宛にメールをいただければと思います。
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説明会のセミナーですから
本講座の申し込みではありません。
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お知らせをするだけですので、
お気軽にお声がけ下さい!
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
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