どうして、自分から学ばないのか?

先日、お客様の会議に参加した時に
上司の方が部下の方を叱責していました。

 

初めて、参加させていただいたので、
特に何も言わずに見ていました。

 

技術が未熟すぎるということ
のようです。

 

出席しているメンバーから
教えて欲しい!という意見が
出ていましたが、

 

その上司の方は、
教え下さい!と言うばかりで、
自分で学ぼうとしないのが
ダメなんだ!
と一喝していました。

 

案の定、
会議の場は氷付きました。

 

誰も何も発言しなくなりました。

 

その後も、叱責が続き、
その会議が終わりました。

 

で、結局、
何も解決していません。

 

叱責することで解決するぐらいなら、
こんな簡単なことはありません。

 

上司にしてみれば、
自分から学ばないのは
部下の責任で

部下の技術が低いのは
自分の責任ではない
と思っていると思います。

 

しかし、部門の責任は、
上司にありますから、
部下の技術が向上しないのは
上司の責任です。

 

誤解がないようにしたのですが、
部下が自分から学ばなくてもいい
と言っているわけではありません。

 

私も部下が自分から学ぶべきだと
思っています。

 

しかし、
部下が自分から学ばないのには
その理由があるはずです。

 

であれば、
その理由を解決して、
部下が学ぶようにすることが、
上司の役割です。

 

たしかに、
理不尽な話なのかもしれません。

 

自分達は教えてもらわずに
学んできたのですから・・・

 

そうなんですよね!

 

自分で学んできたのです。

 

では、どうして、今は、
自分から学ぼうとしないのでしょうか?

 

これ、部下の話ではありません。

 

上司の話です。

 

どういうことか?というと・・・

 

自分から学ばない部下が
自分から学ぶようになるやり方を
どうして上司は学ばないのでしょうか?

 

組織づくりの専門家からすると
やり方はあります。

 

でも、上司は、部下のせいにして、
そのやり方を学ぼうとしないのです。

 

申し訳ないですけど、
私から見たら、
部下も上司も同じに見えます。

 

どうして、やり方があるのに、
学ばないだろうか?

 

そんな上司の方に
部下を育てられるようにするのが
私の仕事です。

 

で、私はどうしているか?
というと・・・

 

叱責などしません。

 

まず、やり方を伝えています。

 

そして、少しでも、
学んだことを実践してもらうように
根気よく、声がけをします。

 

叱責して、できるようになるなら、
私も叱責します。

 

残念ながら、
叱責しても、できるようになりません。

 

むしろ、信頼関係が悪化して
ますます、学んだことを実践しなくなります。

 

そもそも、やり方を伝えたところで
すぐにできるようになりません。

 

できるようになるには
やり続けてもらうことです。

 

やり続けてもらうためには、
できるようになる!と信じて、
励ますことです。

 

私は、人というのは、
誰しも成長したいと思っている
と信じています。

 

そんなのきれいごとだと
思われるかもしれません。

 

たしかに、正直、
心が折れそうになる時もあります。

 

でも、これを信じないと
人材育成なんかできないと思います。

 

だから、
ロボット人事研究所のバリューは
『人の可能性を信じる』なんです。

 

偉そうなことを書きましたが、
私自身、できていないからこそ、
バリューにしているのです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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