昨日、ジャニーズ事務が会見を開き、
故ジャニー喜多川氏による
性加害があったことを認め、
藤島社長が辞任し、
東山さんがタレントを引退し、
新社長にとなることを発表しました。
再発防止特別チームの提言から
間もないこともあって、
十分な対応をする時間が
なかったのかもしれませんが、
被害者が数百人と言われる割には、
噂があったのは知っていましたとか
そんなことは想像ができなかったとか
問題の重大さを認識しているのだろうか?
という印象を持ちました。
(事務所名を変えないのは意外でした)
ただ、よく考えたら、
全て問題を受け止めるには、
あまりに重く、あまりに深すぎる
問題なのかもしれません。
この記者会見で全てが解決する
わけではありませんし、
罪が許されるわけでもありません。
被害を受けた方々に対して、
関係者の人たちが、時間をかけて、
丁寧に向き合っていくるのだろう
と思います。
いずれにしても
ジャニーズ事務所は、
今、存続の危機にあると思います。
こうして組織が壊れていくのを見て
いつも思うのは、
組織は内側から壊れる
ということです。
性被害が起こること自体
問題ですが、
性被害について、
週刊誌で扱われていましたし、
民事裁判でも判決が出ています。
その時に
問題解決に着手することも
できたはずです。
しかし、
絶対的な地位にあった
故ジャニー喜多川氏に慮って、
何もしませんでした。
そして、
何もしなかった上層部に対して
失望したタレントたちが、
ジャニーズ事務所を辞めたり、
グループが解散したり、
結果、人が去っていきました。
これは、組織の観点でいうと
「バリュー」の問題です。
いつも、組織が機能するには、
「ビジョン」と「ミッション」と「バリュー」が必要だ
という話をしています。
「ビジョン」と「ミッション」については、
説明する機会があったのですが、
「バリュー」については、
あまり説明する機会が少なかった
ように思います。
「バリュー」というのは、
組織の中で、
大切にしている価値観です。
正直でいるとか、
誠実であるとか、
思いやりを持つとか、
判断基準になるようなものです。
ジャニーズ事務所に
「バリュー」があるのか?ないのか?
分かりませんが、
間違っていることを間違っていると言える
価値観がなかったということです。
歴史家のアーノルド・トインビーは
次のように言っています。
一つの国が滅びるのは
戦争によってではない。天変地異でもなければ、
経済的破綻によってでもない。国民の道徳心が失われた時、
その国は滅びる
まさに、ジャニーズ事務所は、
故ジャニー喜多川氏の犯罪を
見て見ぬフリをしてしまったところから
崩れ始めたのだと思います。
人間、強くないですから、
見て見ぬフリをしてしまう気持ちは、
分かります。
絶対的な権力者に歯向うことは
自らのタレント人生を終わらせること
になります。
また、傷付けられた身で、
傷付けられている仲間のために
立ち上がるのは、
言うほど簡単ではないと思います。
だからこそ、
組織には「バリュー」が必要で、
その「バリュー」によって、
行動を正せるようにしておく必要が
あるのです。
しかし、そもそも、
「バリュー」を作るべきトップが
「バリュー」を作る気がなかったり、
その「バリュー」を守る気がなければ、
その組織は崩れるほかないのだと思います。
結局、組織は内側から崩れるんです。
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