昨日から仕事ですが、
まだ、それほど忙しくないので、
本を読んでいました。
読んでいた本は・・・
マーケティングとは
「組織革命」である。
森岡 毅 著
以前ご紹介した・・・
USJを劇的に変えた
たった１つの考え方
成功を引き寄せるマーケティング入門
と同じ著者の方です。
言わずと知れた
USJをV字回復させた
マーケティングの専門家です。
この本の面白いところは、
マーケティングと言っていますが、
組織を動かすためのノウハウが
書かれていることです。
なぜ、マーケティングの本なのに
組織のことが書いてあるのか？
森岡さんはこんな風に言っています。
マーケティングに
限ったことではないと思いますが、
マーケティングは策を立てるより
実行する方が100倍難しい。
まさに、その通りで、
どんなに良いアイデアがあっても
実行しなければ成果は出ないのです。
とくに、トップダウンで
物事を進められなくなってきた
今という時代において、
いかに組織を動かすか？は
重要なテーマです。
それに対し、森岡さんは、
マーケティング的な切り口で
組織を動かせばよい
と言っています。
そもそも、
マーケティングというのは、
「作ったものをどう売るか？」
ではなく
「売れるものをどう作るか？」
ということだと言っています。
これを組織に置き換えると
「人をどう動かすか？」ではなく、
「人が動きたくするにはどうするか？」
を考えるということです。
そうなった時に、
大きな問題にぶち当たります。
それは・・・
そもそも、
「人は変わりたくない」
ということです。
人の脳は、動物の本能として、
変化を拒むようにできています。
例えば、今の私・・・
電子書籍を出そうしているのに、
原稿が書けないのは、
原稿を書くことを
私の脳が拒んでいるからです。
なぜ、私の脳が拒んでいるのか？
というと・・・
それは、毎日、ブログを書きながら、
原稿を書くということが大変だ！
ということを脳が知っているからです。
今でさえ、ブログを毎日書くために
２～３時間費やしているのに、
さらに、原稿を書くとなると、
ブログを書くことが負担になるのです。
そうなると、原稿に力を取られて
ブログが途切れるのではないか？
という恐れが、
私が書籍を書くことに
ブレーキをかけているのです。
これが「自己保存」の本能です。
今の自分を守ろうとします。
人が変わろうとする場合、
「自己保存」の本能をクリアしないと
人は変わることは出来ません。
では、どうしたらよいか？
という話です。
森岡さんは、
「変わるための必然をつくればいい」
と言っています。
それは、私の電子書籍の例でいうと
「10月31日までに書籍を出します！」
と宣言してしまうことです。
宣言するとどうなるか？
10月31日までに書籍が出版できないと
私は嘘つきになってしまいます。
私は「嘘つきになりたくない」
という「自己保存」が働くので、
私は、必死で書籍を書くように
行動を変えます。
「変わるための必然を作ればいい」
というのは、こういうことです。
森岡さんはこうも言っています。
人は自己保存のために変化を嫌う
生き物ではあるのですが、
生存の確率を上げるためには
好ましくない行動でもあえて行う
自己保存の生き物でもある。
森岡さんは、組織を変えるためには、
組織レベルでこれをやれば良い
と言っているのです。
組織が変わるということは
組織の一人一人が変わることですから
理にかなっています。
しかし、人には「自己保存」の本能が
あるから、抵抗を示します。
であるならば、マーケティングの力を
社内に活かして、
「変わるための必然を作ればいい」
という訳です。
実は、森岡さん、
USJに入社して2ヶ月で
総費用450億円の「ハリーポッター」の
アトラクションの導入を提案し、
1年かけて、社内を説得しているのです。
これも、マーケティングの力だと言います。
「人が動きたくするにはどうするか？」
結局のところ、
売上を上げるのも、組織を変えるのも、
相手がお客様か？社員か？というだけで、
根本にあるものは、同じなのかも
しれませんね！
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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