先日の西日本の集中豪雨や
関西での地震など
想定もしていないことが起こる
時代になりました。
想定外という言葉が
想定外にならないくらいに
想定外のことが起こっています。
リスクを想定するのが「あたりまえ」
なんでしょうけれども、
想定が出来ないから想定外なわけで
キリがないというのが、
正直なところだと思います。
そんな中で
今読んでいる本の中に
興味深いことが書いてありました。
リーダーの基準
見えない経営の「あたりまえ」
清水勝彦著 日経BP社
https://goo.gl/PzrbFb
私のブログでも何度か紹介している
「戦略と実行」の著者の最新版です。
世の中で言われている「あたりまえ」は
本当にあたりまえか?
という観点で書かれていて、
今後も、ブログで取り上げていきたい
と思います。
想定外をなくすために、
全てのリスクを想定しておくのは
「あたりまえ」の話だと思います。
しかし、この本の中で、
こんな風に書かれています。
多くの組織では、
不確実性を下げるために
社外に情報を求めるのですが、
もっと大きな不確実性が
社内にあることがほとんどでです。
つまり、
自分の組織のことも
分かっていないのに、
外部のことが分かったところで
対処のしようがないでしょ!
ということです。
将棋の羽生善治永世名人も
こう言っているそうです。
「相手のことを研究するよりも、
自分の作戦や型を充実させて
おいた方がいい。(中略)
相手がこう出てくるからこうしよう
というのではなく、
自分がこうするのだということを
きっちり押さえておいた方がいい。そうすれば、相手に誰がやって
こようとも対応できる」
つまり、
想定外に対処するためには、
相手を分析するよりも、
「自らをよく知る」ことだ
というのです。
私が、コンサルに入る場合に
まず最初にやるのは、
SMS(セルフマネジメントシート)
を作ることです。
これは、
自分の思考のパターンと
欲求の順位、行動のスタイルを
知ってもらうために
このシートを作ります。
このシートを作っておくと
上手くいかない時に
自分の問題点が分かります。
問題点が分かれば、
他責にすることなく、自分の問題として
捉えることができるようになります。
結局、人って、
自分のできることしかできないのです。
想定外のことが起こった時に
いろいろやろうとするのですが、
普段やっていないことは
出来ないのです。
だから、
あらゆることを想定して
準備するよりも、
自分に何ができて、
何ができないのか?
を知っているほうが
想定外に対応できると思うのです。
どの部分で自分が活きるのか?
を知っておけば、
その状況の中で何をすべきか?は
すぐに分かると思います。
先日、俳優の斎藤工さんが、
広島県坂町でボランティア作業に
参加して話題になっていました。
斎藤工さんが作業を手伝ったところで、
一人の力でしかありません。
しかし、彼が行くことによって、
その場にいる人が元気になったり、
話題になることで、坂町の状況に関心が
寄せられたりしました。
彼は、自分に何ができるのか?を知っていて
できることをしたのだと思います。
想定外のことを
無力化できるわけではないですが、
思考停止にならないためには、
自分の強みを知っておくことが、
大事だと思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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