人を叱るときの4つの心得

今年の24時間TVのテーマは、
「人生を変えた人」でした。

 

あるコーナーで
ノーベル賞を受賞した
京都大iPS細胞研究所所長
山中伸弥教授が出演していました。

 

山中教授の人生を変えた人は、
53歳で亡くなった
ラグビーの平尾誠二さんでした。

 

山中教授が平尾誠二さんの言葉で
一番心に残っているのは、
<人を叱るときの4つの心得>
だそうです。

 

①「プレーは叱っても人格は責めない」
②「あとで必ずフォローする」
③「他人と比較しない」
④「長時間叱らない」

 

なるほどと思いました。

 

平尾さんがどういう意味で
この4つを言葉にしたか?は
分かりませんが
私なりに考えてみたいと思います。

 

 

①「プレーは叱っても人格は責めない」

 

これは
「人」と「こと」を分けるということです。

 

失敗があるとその原因を追求します。

 

その時に
「人」に原因を求めない
ということです。

 

「人」ではなく、
「こと」=「プレー」に原因を求めると
どうなるか?というと・・・

 

どうしたらよかったのか?
を考えるようになります。

 

これは、ネガティブアプローチから
ポジティブアプローチになる
ということです。

 

「ヒト」と「コト」を分けるってどういうこと?

 

結果から逆算で何をしたらよいのか?
を考えることで、
次の行動がイメージしやすくなります。

 

結果、行動しやすくなり、
結果が生まれます。

 

②「あとで必ずフォローする」

 

フォローするというと、
優しくするとか、
謝るとか、
叱ったことの言い訳をする
みたいな印象があるかもしれませんが、
そうではありません。

 

叱った意図を伝えるということです。

 

なぜ、叱るのか?というと、
相手の成長を願っているからです。

 

そのことを相手に分かるように
伝えるということです。

 

そして、伝わっているのか?
確認することも大事です。

 

③「他人と比較しない」

 

人と人は違います。

 

他人と比較されても、
他人と同じようには出来ません。

 

できていないことを伝える時に
人と比較するのが簡単だから、
安易に比べてしまいます。

 

しかし、人と比べて叱られた時には
「やる気」や「向上心」は起きません。

 

相手の成長を願っているのであれば、
「やる気」がなくなる言い方を
すべきではありません。

 

④「長時間叱らない」

 

長時間叱っている時は
感情的になっている証拠です。

 

感情的になっている時は
自分に矢印が向いています。

 

つまり、
自分のために叱っているので、
相手の成長を願っている気持ちは
相手には伝わりません。

 

相手に伝えることを考えると
簡潔なメッセージが一番です!

 

 

山中教授は、
平尾誠二氏を偲ぶ「感謝の集い」で
この話を弔辞としてお話されたそうです。

 

山中教授にとって、
この言葉が印象に残っているということは、
ノーベル賞を取った山中教授と言えども、
叱るのは難しいということなのでしょうね!

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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