会社がなくなっても残るもの

お客様の会社が上手くいかず
続けていくことができなくなりました。

 

社員さんがバラバラになり
それぞれが新しい人生を
歩み始めました。

 

会社が続けられるのが
一番良かったのだと思います。

 

しかし、
新たな道に進めるのであれば、
悪いことではないと思います。

 

そんなことを言うと
働く場を奪い、
人生を狂わせておいて
よくもそんなことが言えるな!
とお叱りを受けるかもしれません。

 

それでも言いたいことがあります。

 

ブログで書いている通り
私はかつて会社を潰しました。

 

その時のお話はコチラ

あらためまして、瀧田です。

 

会長である祖父と経営方針が合わず、
会社を飛び出してしまいました。

 

一緒に働いてきた仲間を見捨て
その結果、会社は倒産しました。

 

昨年、ブログの師匠である
板坂裕治郎さんが主催する
リボーンアワードに出場しました。
(正確には「させられました」)

 

今年もやります!リボーンアワード!

12月6日(金) 広島

https://tai-gee.com/blog/14048

 

自分の半生を振り返り、
200人の前で15分間のプレゼンを
するというイベントです。

 

正直、メチャクチャ怖かったです。

 

祖父が気に入らないから
といってケンカして、
会社を飛び出し、
会社を潰す・・・

 

そんな中途半端な生き方を
している私がコンサルタント
として偉そうなことを言っている…

 

そんな自分をさらけ出さないと
いけませんでした。

 

実は、会社を飛び出して以来、
一緒に働いていた社員に
あやまるどころか、
顔も合わせていませんでした。

 

プレゼンの内容を
裕治郎さんに相談した時に、
こう言われました。

 

 

「えーから、社員に会うてこいや!」

 

そう言われて、しぶしぶ、
社員に会いに行くことにしました。

 

会社を飛び出してから
20年経っています。

 

そんなに簡単に見つかりません。

 

ようやく3人の社員さんに
会うことができました。

 

殴られるかもしれない・・・

 

それくらいの覚悟はしていました。

 

現に、裕治郎さんには、
面白いから殴られてこい!
と言われていました。

 

20年ぶりに会って
言われたのは・・・

 

「お元気そうですね!」

 

「何しにきたんですか?」

 

この3人の社員さんは
私のことをなんとも思って
いませんでした。

 

私が見捨たと思っていましたが、
私が見捨てられていました。

 

そして、
話をしているうちに
こんなことを言われました。

 

「大変でしたけど、
あの頃は楽しかったですね!」

 

20年前のことですから
思い出になってしまっている
のかもしれません。

 

ただ、20年経った3人に会ってみて
あの頃の経験が役に立っている
と確信することができました。

 

支配人をしていた方は
超大手企業が経営するホテルの
営業部長になっていました。

 

新卒でうちの会社に入って
料理人をしていた方は、
その後、料理長になって、
今はレストランのオーナーに
なっていました。

 

温泉館のフロントを
やっていた女の子は、
その料理人の彼と結婚して、
レストランを切り盛りしていました。

 

あの頃、一緒に働いていた時間は
無駄ではなかったんだ!
と思うことができて嬉しかったです。

 

朝の5時半のお風呂掃除から
深夜の1時の翌日の準備まで、
意識が朦朧とするまで働いたり・・・

 

怒っているお客様の家に行って
足がしびれて、
もげるんじゃないかと思うほど
正座をしたり・・・

 

酔っ払ってケンカしているお客様の間に
決死の覚悟で入っていて
ケンカをやめさせたり・・・

 

大変だったけど、
あの時の経験が役に立ったのだと
思います。

 

だからといって、
許してもらおうとも思わないし、
感謝して欲しいとも思いません。

 

会社がなくなって
働く場がなくなって、
生活をおびやかし、
家族を不安にさせて、
人生を狂わせてしまいました。

 

申し訳ないと思います。

 

ただ、世の中で通用する能力は
身に付いたのではないか?と思うのです。

 

会社がなくなっても
そこで身に付いた能力は
誰にも奪われることはないんじゃないか?
と思うのです。

 

会社は残すことはできなかったけど
人は残すことができたのではないか?

 

おまゆう・・・

 

会社を潰したお前が言うな!
と言われるかもしれません。

 

でも、私も20年苦しんできました。

 

昨年のリボーンアワードで
自分をさらけ出すことで、
自分なりにけじめをつけることが
できました。

 

もう、終わりにしていいんだ!
と思えるようになりました。

 

だから、人からなんと思われても
いいと思っています。

 

今、職場を失った社員さんは
社長を許せないかもしれません。

 

それは当然です。

 

だから、
「許してあげて!」とは言いません。

 

ただ、社長は借金だけでなく、
社員さんの想いも背負って
生きていきます。

 

自分で選んだ道だから
同情する必要はありません。

 

だけど、
「社員を幸せにしよう!」
としていたことは
信じてあげて欲しいのです。

 

上手にできなかったことは確かです。

 

しかし、
会社がなくなっても、
社員さんの中に
誰にも奪われることがない
「能力」や「経験」や「人脈」や「思い出」を
残すことはできたのではないか?
と思うのです。

 

それが、
社長が残してくれたものだと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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