前回のブログで、
豊田社長の言葉を紹介しました。
「自分の仕事とは関係ないという意識を捨てて下さい」
この話の中で、
豊田社長はこんなことを言っています。
自分の仕事とは関係ないと思う人が
社内にたくさんいたら、
その会社は世の中から必要とされなくなる
これは、いったい、
どういうことなのでしょうか?
これは、U理論の話です。
私は、U理論を学ぼうと思って、
429ページの本を読みましたが
よく分かりませんでした。
しかし、
チームビルディングの師匠の石見さんから
エッセンスを学んで理解できる
ようになりました。
U理論を実務レベルで
ざっくり説明したいと思います。
簡単に言うと、
上にいくのか?下に行くのか?
の話です。
上に行くと上手くいかなくて、
下に行くと上手くいきます。
豊田社長が言っている
世の中から必要とされなくなる
というのは「上」に行く場合です。
では、
どのように「上」に行くのか?
を説明したいと思います。
イメージとしては、
Uの字を逆にしたイメージです。
文章は上から下に書くので、
順番が逆になってしまうので
ややこしいかもしれません。
「ダウンローディング」
起こった現象を認識する段階です。
最初はニュートラルの状態ですが、
ここで自分にとって都合が悪い、
観たくないと思ったら上に行きます。
ここがスタートです。
↓
「盲目状態」
自分が正しいと思っているので、
起こっていることに気が付きません。
↓
「観ない」
見ていないので客観的に
ものごとを見れなくなってしまいます。
自分に都合がよいようにしか
見れなくなっています。
↓
「立てこもり」
自分の考え方に立てこもります。
自分が正しいことを必死に
証明しようとします。
周りの人の話に耳を貸そう
としません。
↓
「感知しない」
自分に必死なので、
相手のことなんて考えていません。
人のことなんか、
知ったこっちゃない!という状態です。
↓
「しがみつく」
自分の考え方にしがみつきます。
他の考え方は受け入れる余地がありません。
ここまで来たら、
よっぽどのことがないと
引き返せなくなります。
↓
「不在化・傲慢」
100%私は悪くない!私のせいじゃない!
完全に他責になります。
問題の当事者ではなくなります。
他人事なので傲慢になります。
↓
「操る」
周りを自分の思い通り操ります。
自分が思っていることをあたかも
誰かが言ったかのようなに話をします。
↓
「自己欺瞞」
自分にウソをついて、
なかったことをあったことのように
思いこませます。
ここまできたら、
自分でも何が作り話で何が本当か
分からなくなります。
↓
「力の濫用」
権力を振りかざして、
自分と違う意見や反論を押さえつけます。
大声をだしたり、脅したり、
自分の言うことをきかせようとします。
↓
「棄てる」
思い通りにならないので、
関わり合いを捨てます。
話もしなくなり、
相手を避けるようなります。
↓
「殲滅」
相手を倒すことに
全力を尽くします。
徹底的に相手を攻撃します。
↓
「破壊」
人間関係は破壊され
修復ができなくなります。
もうおしまいです。
このようなプロセスで
人間関係が壊れます。
人間関係は、
突然、壊れることはありません。
このU理論の段階を
一つづつ、上がっています。
人間は感情の動物ですから、
油断すると、すぐに「上」に行きます。
しかし、この段階を知っていれば、
自分がどこにいるのか?
意識できるようになります。
このまま、上がっていくと、
どうなるかが分かっているからです。
豊田社長が言っていた
「私の仕事ではありません」は
「不在化」です。
今、起こっている問題の外に
自分がいる感覚です。
そもそも、問題は、
問題の中にいる人でないと
解決ができません。
「これは私の問題ではない」
と思った瞬間に
その問題は100%解決出来なくなります。
そして、
これは私の問題ではない
という人が増えてきたら、
U理論の段階は加速的に上がります。
つまり、「破壊」に向かって
まっしぐらです。
チームビルディング経営塾で
U理論を教えるのは、
組織が変わる過程で、
Uの上に行きたくなる欲求に
かられるからです。
人と人は違います。
違う人と一緒に手と手を取り合って
協力できれば、成果が上がります。
しかし、実際は、
違う人とは対立が起きます。
その時に、
Uの上に行きたくなります。
「私は間違っていない!」
「私は悪くない!」
「周りもあいつが間違っていると言っている!」
「あいつの言うことを聞くな!」
「もうあいつのことは放っておけ!」
その行く先は「破壊」です。
だから、
組織が変わるときに、
常に、自分がどこにいるのか?
を意識することが大事です。
「不在化・傲慢」が
ボーダーラインだと思っています。
「不在化・傲慢」を超えると
元に戻ることは難しいと思っています。
つまり、
問題と自分を切り離した時点で
自分で解決することができなくなります。
組織を変える時、
このようなメカニズムを知っていると
「破壊」を避けることができます。
そんな組織のメカニズムを伝えるのが、
チームビルディング経営塾です。
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