ストーリーテリングは危険!

昨日、パラサイト半地下の家族
を観に行きました。

 

2020年のアカデミーで
アジアで初の
作品賞、監督賞、脚本賞、
長編国際映画賞の4冠に輝きました。

 

正直、自分が
韓国映画を観るとは
思ってもみませんでした。

 

ただ、これだけ
評価が高いと見ておかない
わけにはいきません・・・

 

観てきた感想は・・・

想像もできないような話で
途中からずっと不安にさせられる
行き先不明な感じが新鮮で
面白かったです。

 

単なるブラックユーモアだけでなく
ところどころ、風刺があったり、
今の韓国の問題点をあぶりだして
いるようにも思いました。

 

いずれにしても
なんの予備知識もなく
観たほうが面白いと思うので
予告編未満の話で書きたいと思います。

 

簡単にいうと、
裕福な家族が
貧困の家族にパラサイトされる
という話です。

 

貧困の家族が、
裕福な家族を騙していくのですが
これが簡単に騙されてしまいます。

 

どうしてこんなに簡単に
騙されるのか?

 

それは・・・

 

ストーリーだからです。

 

騙されるシーンで、
騙す方は必ずストーリーを
語ります。

 

ストーリーを聴かされると
人はストーリーの一貫性に
意識を奪われます。

 

つまり、
この話と次の話に矛盾かないか?
というところが気になります。

 

すると、
何が起こるのか?というと・・・

 

1つ1つの話が
正しいのか?間違っているのか?
を考えなくなります。

 

つまり、
話している内容のよりも
話しの流れに意識が向きます。

 

そうなると、
話の中にある「嘘」に
気づけなくなります。

 

それは、映像や音楽を使うと
より効果的になります。

 

マーケティングの世界で、
動画が流行るというのは、
当たり前の話だと思います。

 

ストーリーを使えば、
数字や理論のような伝わりにくいことを
一気に伝えることができます。

 

今回の映画も
韓国における格差の問題を
ストーリーとして伝えることで
分かった気になっていますが、
本当のところはよく分かりません。

 

だから、ある意味、
ストーリーは危険なのです。

 

わかりやすい分、
騙されやすいということです。

 

騙すつもりはないかもしれません。

 

しかし、人は見たいものを見て
聴きたいことを聴きます。

 

あまりにも情報が多いために
わかったつもりになるのが
危険だと思うのです。

 

私も毎日ブログを書いていて
ストーリーを伝えている身として
ずっと気になっています。

 

ちゃんと伝わっているのだろうか?
って・・・

 

語れば語るほど、
受け手の中にイメージができます。

 

でも、それは、
受け手のフィルターを通した「私」で
「私」ではありません。

 

だから、
対話が必要だと思っています。

 

一方的に情報を受けるのではなくて
実際に、質問をして、考えて、
自分なりに結論を出す!
ということが大事だと思っています。

 

だからこそ、経営塾みたいな
リアルで対話ができる場が必要だと
思っています。

 

あ~、でも、
こうやって書けば書くほど、
ストーリーになっています。

 

そこから解放されるには、
知識を体験に変えるしかない
のだと思います。

 

情報が多くなればなるほど、
行動が大事だということですね!

 

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