ようやく我が家にも
アベノマスクが届きました。
緊急事態宣言も解除され、
市場にもマスクが流通し始め
一部で値崩れまで起こっています。
今さら感はぬぐえません。
安倍総理がマスクを配ると
発表したのは4月1日でした。
それから２ヶ月もかかりました。
途中、不良品問題があり、
納品業者の選定の問題あり、
本当に傷だらけの施策になりました。
安倍総理にとって
アベノマスクとは何だったのか？
聞いてみたい気がします。
もちろん、
答えは得られないと思うので、
私なりに考えてみたいと思います。
アベノマスクは
誰かのアイデアだったのだと
思います。
あの時点はマスクは品薄でした。
そのため、
密である国会において
国会議員がマスクをするわけには
いかなかったのだと思います。
庶民が手に入らないのに
国会議員がマスクなんかするなんて
とんでもない！
と言われるに決まっていますから・・・
さらに言うと
政府として民間企業に
マスクの増産を指示していることから
ある程度の買い上げが必要になった
のだと思います。
そうでもしないと
すぐに供給が過剰になるマスクを
作る民間企業なんてないからです。
そして、物流も
郵便局の配達網を使えば
簡単に配れます。
そんなに問題になるような
施策ではなかったと思います。
しかし、
実際、やってみたら、
思った以上に時間がかかってしました。
安倍総理に聞いてみたいと
思うのですが、
簡単にできると思ったのではないか？
と思います。
私も、先進国である日本が
国民に速やかにマスクを配れない
ということは、正直、ショックでした。
こんな簡単なこともできないのか？と・・・
東日本大震災の時のように
インフラや建物が
破壊されたわけでもないのに
これだけの時間がかかったのです。
しかし、現実的に
2ヶ月以上かかっているということは、
これが我が国の実力なのかもしれません。
しかし、本当にそうなのかな？
とも思うのです。
この数字を見てどう思いますか？
マイクロソフトの時価総額
1,389.665（＄10億）
アップルの時価総額
1,378.058（＄10億）
トヨタ自動車の時価総額
176.809（＄10億）
トヨタ自動車は、
モノづくりでは日本一、
いや、世界でも有数の企業です。
しかし、
世界の時価総額では42位です。
何が言いたいのか？というと・・・
モノづくりが過小評価されている
のではないか？と思うのです。
同じものを大量に同じ品質で作る
ということは大変なことです。
インターネットの世界では
10個作るのも1000個作るのも
ほとんど変わらないのかもしれません。
しかし、
モノづくりの世界では、
10個作るのと1000個作るのは
明らかに違います。
インターネットの世界と
モノづくりの世界は違うのです。
5000万世帯に
マスクを作って届けるということは
大変なことなんです。
我々はあまりにも
インターネットの世界に
慣れてしまったがゆえに
モノづくりの大変さが分かっていない
のかもしれません。
そういう意味で
アベノマスクは、
モノづくりの大変さを教えてくれた
のだと思います
しかし、それと同時に
モノづくりから脱却できていない
日本の危機も感じます。
政府がすべきことは
マスクを作って配布することだった
のでしょうか？
マイクロソフトや
アップルだったらどんなことを
していたでしょうか？
7年前に安倍総理が示した
アベノミクスがやるべきことは
マイクロソフトやアップルのような企業を
生み出すことだったのではないでしょうか？
アベノミクス「３本の矢」
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/seicho_senryaku2013.html
アベノミクスの成果が
アベノマスクでは寂しすぎます。
でも、日本の強みが
モノづくりだとするならば、
これしかなったのでしょうか？
それとも、
別の強みを探すべきなんでしょうか？
アベノマスクという発想そのものが
これまでの日本の成長の延長線上に
未来がないことを示しているように思います。
アベノマスクに対する批判ではなくて、
それをはるかに超える発想ができる
若い人たちが活躍できるようにすることが
大事なんだと思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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