「ロシアよりも許せない」
憲法記念日に開かれた
憲法改正に反対する集会で
立憲民主党・奥野議員の発言
すでに撤回をされているので、
良い悪いを議論するというより、
思考が気になったので、
そのことを書こうと思います。
奥野議員によると
与党がウクライナ問題を
ダシにして改憲に突き進んでおり、
どさくさまぎれに改憲を試みよう
国民をだまそうとしているのが
許せない!
とのことです。
改憲に賛成、反対は、
それぞれに考えがあって
よいと思います。
反対なら反対!
と主張すればよいのですが、
賛成の人を許せないというのは、
問題があります。
最初から
相手を否定しているので、
憲法に定める
思想の自由を脅かしていることに
なります。
ご自身が大事だと言っている
憲法を蔑ろにしていることになります。
人と人は違うので、
考え方が違うのは仕方がない
ことです。
自分の考えを
尊重して欲しいのであれば、
相手の話も聞かないといけません。
お互いの話を聞いて、
共に未来を創っていくのが
対話です。
許せる、許せないから
スタートすると、
対話ができません。
これは、
いつもブログに書いている
「U理論」です。
「U理論」は、
理論で説明すると難しいのですが、
現象でとらえると分かりやすいです。
簡単に言うと、
「上」に行くのか?
「下」に行くのか?です。
「上」に行くと対話にならず、
「下」に行くと対話ができます。
相手を許せないと、
「上」に行きます。
「上」に行っているというのは
どういうことか?
というと・・・
「ダウンローディング」
起こった現象を認識する段階です。
ここがスタートです。
↓
「盲目状態」
無意識に自分が正しいと思っているので、
起こっていることに気が付きません。
↓
「観ない」
自分が正しいと思っているので、
それ以外ものが見えなくなっています。
↓
「立てこもり」
自分が正しいことを
必死に証明しようとします。
周りの人の話に耳を貸そうとしません。
↓
「感知しない」
自分に必死なので、
相手のことなんて考えていません。
知らぬ間に相手を傷つけていること
があります。
↓
「しがみつく」
自分の考え方にしがみつきます。
他の考え方は受け入れる余地がありません。
↓
「不在化・傲慢」
100%私は悪くない!
完全に他責になります。
自分を棚に上げて相手を批判するので
傲慢になります。
↓
「操る」
周りを自分の思い通り操ります。
感情的になって、
周りを巻き込みます。
可哀そうな私を演じます。
↓
「自己欺瞞」
事実をすり替えて
なかったことにします。
言っているうちに、
自分でも何が作り話で
何が本当か分からなくなります。
↓
「力の濫用」
権力を振りかざして、
自分と違う意見や反論を押さえつけます。
大声を出したり、脅したり、
自分の言うことをきかせようとします。
↓
「棄てる」
思い通りにならないので、
関わり合いを捨てます。
話もしなくなり、
相手を避けるようなります。
↓
「殲 滅」
相手を倒すことに全力を尽くします。
徹底的に相手を攻撃します。
↓
「破 壊」
人間関係は破壊され
修復ができなくなります。
もうおしまいです。
「上」に行くと
このようなプロセスをたどります。
「不在化・傲慢」を超えると
後戻りはできなくなります。
今回は、発言を撤回されたので、
「しがみつく」の手前で
戻ることができたのだと思います。
ただ、本当に戻れたのか?は
微妙だと思いました。
というのも、
その後、出演したTV番組で
こんなことを言っているからです。
(与党は)許せないんだけど、
許せない度合いがですね、
ロシアより許せないというのは
ちょっと言い過ぎたと思います
この発言からすると、
許す、許さないという思考から、
離れられていないように思います。
許さないから始めると、
「答え」を持ってしまっているので、
「上」にしか行けなくなります。
本人もおっしゃっているように
冷静な議論が必要なんです。
では、どうしたらよいのか?
というと・・・
日本国憲法の理念に対して、
改憲が適切か?否か?で
議論をすればよいのです。
許す、許さないではなく、
目的に戻ることで、
冷静な議論ができるのだと思います。
人と人は違っていて良いのです。
だからこそ、対話が必要なんです。
対話は違いを受け入れるところから
始まります。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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