最近、お客様のお話を聞いていて
技術の継承が難しくなっている
という話をよく聞きます。
ビジネスモデルとして
技術力で差別化している会社にとって
社員に技術を身に付けてもらうことは
死活問題です。
技術力の高い社員がいなくなれば、
ビジネスモデルが成り立たなくなり、
会社として存続できません。
だから、社員に技術力を
身につけてもらおうとするのですが、
技術を習得する時間が
圧倒的に足りないのです。
技術を身に付けるのは、
ある程度の時間がかかります。
私もコンサルタントになるのに
かなりの時間をかけています。
このブログも
1日3~4時間かけています。
ブログもただ書いているのでなく
自分の思考を整理して
難しいことを
分かりやすく伝える技術力を
訓練するつもりで書いています。
とにかく技術を身に付けるには、
時間がかかります。
そんなに簡単に身に付かないから
価値があるとも思っています。
しかし、働き方改革が進み、
労働時間が短くなる中で
どうやって技術を身に付けるのか?
が問題になっています。
実は、この問題を解決するには
まずは、我々の思い込みを
変えることから始める必要があります。
我々は、過去の経験から、
量が質に変わると思っているのでは
ないか?と思うのです。
だから、自然と、
技術を身に付けるには時間がかかる
という思い込みに囚われています。
しかし、学習を効率化すると
量をやらなくても質が上がります。
そんなことができるのか?
と思われるかもしれませんが、
学習についても研究が進んでいます。
その方法は・・・
「経験学習サイクル」を回すことです。
「経験学習サイクル」とは、
コルブという学者さんが考えた
人が経験から学ぶ時のステップを
モデル化したものです。
経験学習サイクルは
次の4つのステップからなります。
①経験:経験する
↓
②振り返り:リフレクション
↓
③概念化:学習、言語化
↓
④応用:行動、活用
これは、ループしていて、
④応用が①経験に繋がります。
1つ1つ、見て行きたいと思います。
①経験する
自分で考えて行動した経験です。
頭の中で考えることと
実際にやってみることは違います。
②振り返る
実際にやってみると、
頭の中で考えていたことと違って
うまく行ったことと
うまく行かなったことがあります。
③概念化する
振り返りによって、
次にやる時はどうしたらよいのか?
もっと、良い方法がないのか?
教訓を得ます。
再現性を高めるために、
経験したことを一般化します。
④応用する
概念化で身に付けたノウハウを
現実に当てはめてやってみることです。
学んだことをそのままにしないで
次の行動に活かすということです。
応用すると、経験が得られるので、
①経験に戻ります。
このように、
経験学習のサイクルを回すことで
効率的にできるようになっていきます。
我々がやってきた学習は、
①経験:経験する
↓
④応用:行動、活用
ではないか?と思います。
これでは、今の若者は、
④応用できるようになる前に
辞めてしまいます。
①経験:経験する
↓
②振り返り:リフレクション
↓
③概念化:学習、言語化
↓
④応用:行動、活用
とにかくやってみて、
振り返りをして、
それを言語化してもらって
チャレンジする・・・
できる人は無意識にやっている
ことかもしれませんが、
これを意識的にやることで、
誰でも成長できるようにする
という話です。
若手社員を早く成長させたいなら
会社のしくみとして、
経験学習サイクルを回せばよいのです。
そのためには、
まずは、上司が、
経験学習サイクルを回せるように
なるということが必要です。
なぜなら、
やったことがない上司は、
②振り返りのやり方も
③言語化のやり方も
分からないからです。
そこで、私は、
上司が経験学習サイクルを
学ぶために、
経験学習サイクルを回すのです。
チームビルディング経営塾では、
学びっぱなしにしないで、
必ず、振り返りの時間を作って
言語化してもらうようにしています。
昔に比べて、
学び方も研究されていて
上手くいくやり方があります。
そういうことを知らないで
時代の流れに乗ろうとするから
難しいのだと思います。
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
組織診断を活用できていますか?
2022年7月14日&8月1日開催!
組織の中が起こっている問題は、
それ単独で起こっているわけではありません。
そこには、根本的な問題があるからです。
実は、その根本的な問題は、3つに集約されます。
3つの根本的な問題とその解決方法について、
私のチームビルディングの仲間が解説します。
https://soshikidukuri-kenkyujo.com/seminar/
コメントを残す