前回のブログで、
組織を立て直すには、
「SSR理論」がポイントだ
と書きました。
「人材力」×「組織力」×「関係力」
この順番が大事で、
「人材力」から始める必要がある
と書きました。
しかし、常に
組織を変える「人材力」は
少数派です。
この少数派が、組織を変えるには
「組織力」が必要になります。
かつて、
今回の日野自動車のように、
傾いた組織を立て直した会社が
あります。
日産自動車です。
日産自動車は、
ゴーンさんを社長に迎え入れ
大胆な組織改革をしました。
その組織改革の元になったのが、
日産リバイバル・プランです。
その作成のために集めたのが
クロス・ファンクショナル・チーム
クロス・ファンクショナル・チーム
というのは、
部署や役職に関係系なく、
横断的に優秀な人材を集めた
チームのことです。
日産は、
クロス・ファンクショナル・チーム
による課題解決で330億円
の利益を生みだしたと
言われています。
クロス・ファンクショナル・チーム
によって何が起こったのか？
それは、
組織に横穴をあけたということです。
日産ほどの大きな組織になると
1つの部門だけでも、
何百人になるのだと思います。
そんな組織の中で、
どんなよいアイデアがあっても
そのアイデアが全社的に
取り上げられるには、
時間がかかります。
まず、上司に認められ、
その部門長に認められ
役員会で認められ、
ようやく、そのアイデアが実現します。
しかし、傾いている組織に、
そんな悠長な時間をかけることは
できません。
また、そもそも、
部下が提案する画期的なアイデアは
上司にとっては心地よいものではありません。
なぜなら、
今、自分がやっていることが、
否定されるからです。
そのため、現場が
どんなによいアイデアがあっても
それが活かされることは、
ほとんどありません。
そこで、
クロス・ファンクショナル・チーム
です。
部門に関係なく優秀な人材を集めて、
プロジェクトを組ませて、
権限を与えて、
問題解決にあたらせました。
そうすることで、
上司に握りつぶされることなく
アイデアがカタチになります。
さらに、
クロス・ファンクショナル・チーム
を社長直轄し、
実行の責任を社長が負うことに
しました。
これにより、
部門間の調整に時間をかけることなく
スピーディーな意思決定が
できるようにしました。
その結果、
400を超える提案が生まれ、
その提案をもとに
日産リバイバル・プランが
策定されました。
ゴーンさんのやったことは、
現場がやりたいと思ったことを
言い方は変ですが、
上司の邪魔が入らないように
実現できるようにしたのです。
つまり、現場の社員がやりたいと
思ったことを
経営方針にダイレクトに取り入れたのです。
トップダウンによって
上から降りてきた計画ではなくて
自分たちが作った計画ですから、
現場は自分事です。
ずっと不満に思っていたことが
解決されたのですから、
現場は頑張ります。
それが、
現場の実行力を上げ
V字回復につながったのです。
このように
傾いた組織を立て直す方法は
あります。
おそらく、これ以外にも
組織を立て直す方法があると
思います。
いくつも、方法はあるのですが、
どの方法を取るのか？を決めるのは
「社長」です。
つまり、「組織力」を決めるのは
「社長」なのです。
私がお伝えしている
チームビルディングも「組織力」です。
チームビルディングが最適解なのか？
私はそう信じていますが、
それが全ての会社の最適解だとは
思いません。
チームビルディングを
自社に取り入れるか？を決めるのも
「社長」です。
組織を変えるのに
イチかバチかはありません。
これで行ける！という
確信が必要です。
だからこそ、
自社に取り入れる前に
社長にチームビルディングを
学んでもらいたいと思っています。
チームビルディングを学んで
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今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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