会社ビジョンは仕事が上手く行ってから

先日、お客様の社長さんから
会社のビジョンを作りたい!
という相談を受けました。

いつもブログに書いていますが、
ビジョンというのは映像です。

チームで行動する時に、
ビジョンが共有できていないと
チームとして成果を上げることが
難しくなります。

サッカーをイメージしたら
分かりやすいと思いますが、
メンバーがイメージを共有しているから
スルーパスとかサイドチェンジとか
できるのです。

そういう意味で、
会社にはビジョンが必要です。

私も会社のビジョンを作るのは賛成です。

しかし、いきなり、
会社のビジョンを作っても
上手く機能しないのではないか?
と思うのです。

というのは、
会社のビジョンとして機能するためには
メンバー(社員さん)に共有されている
必要があります。

しかし、社員さんにとって、
会社のビジョンは遠すぎるのではないか?
と思うのです。

ほとんどの会社がそうだと思いますが、
日々の仕事と会社のビジョンが
直接つながっていることはありません。

以前、ブログでも紹介した書籍
「キリンビール高知支店の軌跡」に
こんなことが書いてあります。

理念を普段の仕事につなげることが大事だ!

この本は、
著者である元副社長の田村さんが
高知支店長時代、
アサヒビールからトップシェアを
奪い返した時の話です。

キリンビールの会社のビジョンは、
『お客様第一』でした。

支店長である田村さんが、
部下に『お客様第一』と言っても、
社員は、何となく意味が伝わるものの、
イメージができなかったので、
具体的な行動ができなかった
と書いています。

そこで、田村さんは、
『お客様第一』ということは、
他社よりもおいしいキリンビールを
お客様に飲んでいただくということだ!
と考えました。

それが、イメージできれば、
キリンビールが
一番売れている状態をつくる
という日々の行動につながります。

それは、つまり・・・

どの店でも
キリンビールが置いてあって、
欲しいときに手に取っていただける
状態にあること。

ここまでイメージできたら、
社員は具体的に動くことができます。

片っ端からお店を回って、
キリンビールを置いてもらえるように
お願いすることです。

その結果、キリンビールは、
シェアを取り戻すことができたそうです。

会社のビジョンが機能するというのは、
こういうことです。

現場から言うと、
現場の仕事が上手く回って
初めて、会社のビジョンが理解できるのです。

だから、現場が上手く回らない限り、
会社のビジョンは現場には伝わりません。

会社のビジョンを作っても
現場に伝わらないのは、
現場が上手く行っていないからです。

ただ、冒頭のサッカーの例の通り、
現場が上手く行っていないのは、
ビジョンがないからなんですが・・・

では、どうしたらよいのか?
というと・・・

まずは、現場が上手く行くための
事業ビジョンをつくるとよいと思っています。

現場として、
どのように仕事をしたらよいのか?

キリンビールの事例で言うと
どの店でも
キリンビールが置いてあって、
欲しいときに手に取っていただける
状態にあること
という「ビジョン」です。

実は、これはOKRです。

OKRについては、
このブログを読んでいただければと思います。

『OKRはビジョンになる』

OKRが動き出せば、
現場は現場のビジョンが見えてきます。

現場がビジョンが見えている状態で、
会社全体としての「ビジョン」を伝えると、
「ビジョン」と現場がつながってくると思うのです。

会社のビジョンは、
メンバーが自律的に動くために
必要になるのですが、

メンバーが自律的に動くには、
ある程度の制約条件(OKR)が
必要になるということです。

だから、会社のビジョンを作りたい
という社長さんが目指している
最終ゴールにたどり着くには、

会社のビジョンづくりをしつつ、
現場にOKRを導入しながら、
会社全体がつながって一体化するように
する必要があるのです。

今日も最後まで読んでいだき
ありがとうございます。

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