先日、お客様の会社で
フィードバックの研修をしました。
フィードバックは、
見たもの、感じたものを
そのまま、本人に伝えることです。
フィードバックの元々の意味は
大砲でマトに当てる技術のことです。
大砲はライフルのように
狙って撃つことができません。
見当をつけて、撃ってみて
「的」とどれだけ離れているか?
を観測し修正して打ちます。
「的」とどれだけ離れているか?
がフィードバックです。
だから、
フィードバックするためには、
相手が何を「的」にしているのか?
を知っておく必要があります。
フィードバックの目的は
相手の言っていることと
やっていることのギャップに
気付いてもらうということです。
例えば、
本人が10個製品を仕上げる
と言っていたのに、
8個しかできなかったとします。
この時に、
「8個、仕上がってますね!」
と言うのがフィードバックです。
さらに
「10個仕上げると言っていたので
2個仕上がっていませんね!」
と言うと、より強くフィードバック
したことになります。
事実を伝えているだけです。
そこに評価や判断は含みません。
事実を伝えるだけで意味があるの?
と思われるかもしれません。
しかし、
2個できていない事実を前に
どう対応するのか?
問題を突きつけることができます。
ここで、上司が、
「あと2個、私がやっとくから
帰っていいよ!」
と言うこともできます。
「あと2個、やってから帰れよ!」
と言うこともできます。
しかし、そう言ってしまうと、
部下は考えなくなります。
ここは、あえて、
黙っている必要があります。
黙っていることで、
部下は考えます。
この沈黙に耐えられないと
部下は育ちません。
こんな話をしたら、
ある上司の方からこう言われました。
「こんなことしたら、
ずっと黙っていますよ!」
「私が帰れなくなります・・・」
そうです。
我慢くらべです。
どちらが先に折れるか?
ここで、
上司が答えを出してしまうと
部下は
待っていれば
上司が答えを出してくれる
ということを学びます。
そうです。
厳しい言い方をすると、
部下が考えないのは、
上司が答えを出してしまうからです。
だから、部下を育てるためには
黙っている必要があります。
何も言わないようであれば、
「どうしますか?」
と質問して下さい。
大事なことは、
自分で考えて決めてやる
ということです。
そうしたら結果が出ます。
結果が出たら、
結果をフィードバックして、
「どうしますか?」
と質問します。
結局、人は、
自分でできることしか
できないのです。
やらせたところで
できるようにはなりません。
人を育てるのは、
時間がかかるのです。
そんな時間はない?
では・・・
「どうしますか?」
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
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