先日、5月25日の
緊急事態宣言の解除の記者会見で、
フリー記者の江川さんが
安倍総理大臣に
こんな質問をしました。
「日本はなぜやることなすこと遅いのか?」
アベノマスクは届かない・・・
10万円のハガキも届かない・・・
PCR検査の体制も整わない・・・
政府は「早急に」と言っていますが、
全然「早急」ではありません。
どうしてこんなに遅いのでしょうか?
それは・・・
ちゃんとしてないのに
ちゃんとしようとするからです。
例えば・・・
雇用調整助成金は
会社が社員を休業させた時に
支払う休業手当を助成する制度です。
この雇用調整助成金は
雇用保険の加入や給与計算が
ちゃんとしていれば、
何の問題もありません。
しかし、実態は、
雇用保険の加入や給与計算も
ちゃんとしていないので、
うまくいかないのです。
どうして、ちゃんとやっていないんだ!
と思うかもしれませんが、
ちゃんとやるのは大変だから、
ちゃんとやっていないのです。
何が言いたいのか?というと・・・
ちゃんとしていることを
前提にやろうとするとするから、
いざやろうとするとできないのです。
実は、人間って、ちゃんとしてないのです。
8割おじさんで一躍有名になった
西浦教授
数理モデルと使って
接触を8割にしないと
流行は抑えられないというデータで
国民の行動制限を呼びかけました。
私は、これは良かったと思います。
ただ、実際、8割は達成できないのに
流行は収まりました。
数理モデルの通りなら、
緊急事態宣言は解除されていないはずです。
なぜ、数理モデルの通りにならないのか?
というと・・・
数理モデルでは、
人は同じように行動することを
前提に計算をしているからです。
しかし、人は、同じ行動はとりません。
計算通りにはいかないのです。
これは、経済学では常識の話で、
人は必ずしも合理的には
行動しないとされています。
分かりやすい例を示します。
①何もしないで30,000円もらえる
②ジャンケンで勝ったら60,000円もらえる
さて、どちらを選びますか?
おそらく、
①何もしないで30,000円を
選ぶと思います。
しかし、ジャンケンで勝つ確率は50%
50%のリスクを負えば、
2倍になるかもしれないのに、
少ない方を選択します。
つまり、人は、常に、
正しい判断をしているわけではない
ということです。
だから、
ちゃんとしている前提で
物事を進めていくと行き詰ります。
これは、
私の勝手な想像ですが、
諸外国は、そもそも、
ちゃんとしていないのです。
電車は時間通りに走らないし、
荷物も時間通りに届かないし、
業者さんもその日に来ません。
つまり、
そもそもちゃんとしていないので、
変則的なことが起こっても、
影響が少ないのです。
しかし、
日本のように
そもそもちゃんとしていると
変則的なことが起きると
大混乱が起きます。
都内で大雪が降るようなものです。
札幌で大雪が降っても、
いつも通りの日常が送れているのに・・・
つまり、
日本は下手にちゃんとしているから、
変則的なことをやろうとすると、
遅くなるのです。
検事が賭けマージャンをしている
と大騒ぎになるのです。
日本は、
本当にちゃんとした国だと思います。
ちなみに日本の腐敗認識指数は
世界で20位だそうです。
腐敗認識指数 世界地図
https://www.transparency.org/en/cpi/2019/results
あまりに潔癖症になるのもどうかな?
とも思います。
あまり、ちゃんとしていると
思わない方がよいのかもしれません。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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