どうして長い質問をしてはいけないのか?

昨日、コロナの分科会で
「GoTo」の見直しが提言されました。

 

それを受けて、
西村大臣と尾身会長が
記者会見を行いました。

 

「GoTo」の見直しを提言

 

全編を見てみましたが、
相変わらず、的を得ない
やり取りが行われていました。

 

とにかく、記者の質問が長い!

 

どうして、質問が長くなるのか?
というと・・・

 

想定している答えが欲しいからです。

 

今回でいうと、

感染が増えたのは、
政府が「GoTo」を進めたのが悪い!

という答えが欲しいのです。

 

感染が増えたのが
政府の判断が悪かったとすると
政府に責任を追及できます。

 

だから、そういう風に、
答えざるを得ないような質問をします。

 

それに対して、
西村大臣と尾身会長は、
そうではないということを
無責任にならない程度に答えようとします。

 

結果、回りくどいやり取りになって、
何を言っているか分からない
やり取りになります。

 

やり取りを聞いている方としては
知りたいことが知れません・・・

 

そもそも、
コロナの問題は、
最初から答えのない問題です。

 

生命や医療の観点から言うと、
人を動きを止めたほうがいいです。

 

しかし、
経済の観点から言うと、
人の動きを活性化したほうがいいです。

 

最初から、矛盾した問題を抱えています。

 

そこに、
絶対的な正解はなく、
その時々で適切な判断をするしか
ありません。

 

つまり、最初から、
政府はグレーの解決策を採っています。

 

それに対して、
記者の人は白か?黒か?を聞いています。

 

グレーにやっている問題を
色か?黒か?で答えらるように
誘導しているので、
質問が長くなるのです。

 

それでは、
本当の知りたいことが知れません。

 

私は、仕事で、
お客様である社長さんや社員さんに
質問をします。

 

その時に気を付けているのは、
質問が長くならないようにする!
ということです。

 

質問は分からないからするのです。

 

それなのに、
質問が長いというのは、
それについて知っていることがある
ということです。

 

いや、知っているつもりに
なっているだけということです。

 

つまり、知らないのに、
知っているように質問されるという
ことです。

 

するとどうなるか・・・

 

イラっとします(笑)

 

イラっとしなくても、
誤解を解くところから話さなければ
なりません。

 

そうると、
どうしても話が長くなって、
伝えたいことが伝わらなくなります。

 

また、時間が限られているので、
質問できる時間が失われ、
必要な情報が引き出せません。

 

では、どうしたらよいのか?

 

聞く側が答えを持たずに
聞くことです。

 

シンプルな質問で
相手にたくさん話してもうことです。

 

相手にたくさん話してもらうと
一貫性を感じないところが出てきます。

 

それに対して、
シンプルな質問を繰り返して
もっとたくさん話してもらえばいいのです。

 

そうすると、
自然と問題が浮かび上がってきます。

 

もっとも、記者会見では、
一人一回しか質問できないと思います。

 

であるなら、
記者の皆さんがチームになって
組織的に質問をしていけばよいと
思うのです。

 

つまり、
自分の聞きたいことを聞くのではなく、
前に質問した人の質問の答えを聞きながら
それを深める質問をすればよいと
思うのです。

 

でも、それができないのは、
質問をする方が答えを持っているからです。

 

まるで、取り調べです。

 

そのスタンスでいる限り、
本当に必要なことは聞き出せないと
思うのです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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