先日、お客様の会社の
総務部長さんからこんな話を
聞きました。
『札幌に営業所を立ち上げる
ことになったので相談がしたい!』
社長さんは前から札幌に進出したい
と言っていたので、
夢が叶った感じです。
私も札幌に住んでいたので、
詳しいですよ!みたいな話をして、
盛り上げようと思ったのですが、
総務部長さん、なんか浮かない感じです。
どうしたのか?聞いてみたら、
営業部が何の相談もなく、
勝手に話を進めているとのことです。
どこまで決まっているのか?
聞いてみたところ・・・
転勤になる社員も決まって、
事務所の場所も決まって
8月1日から社員が行くことになっていて、
住むところもだいたい決まっている
なんか、具体的に決まっていて
話も進んでいるようです。
で、総務部長さんは、
これについて、一切、聞いていない
だそうです。
ん?聞いていない?
一切、聞いていないという割には、
ずいぶん、知っているように
思うのですが・・・
と言ったら、
こんな答えが返ってきました。
『正式に聞いてません。』
「えっ!正式ってなんですか?」
と聞いてみたら、
『営業部から正式な依頼がない!』
というのです。
決まってから言われても
事務所の賃貸借契約や
社宅の契約方法など、
問題があったら、
総務部が全部、尻ぬぐいを
しないといけない・・・
最初から、総務部を
話の中に入れてくれれば
事前のチェックとかできるのに、
勝手にやられて困るんですよね!
とのことでした。
なるほど・・・
だったら、気付いた時点で
『総務部も話に入れて!』って言えば
いいじゃないですか!
と聞いてみました。
すると・・・
それって、営業部から
総務部に相談があるべきだと思います
とのことでした。
なるほど・・・
では、
営業部が営業所を作る時に
総務部に相談しなければならない
ということを知っているか?
聞いてみました。
すると・・・
『初めてのことなので、
知らないと思います。』
はい。そういうことなんです!
結局、ルールとか役割って、
後から作られるのです。
はじめての出来事があって、
問題が起こって、
それを解決するためにルールが
できるのです。
最初からルールはないのです。
だから、営業部が勝手にやっている!
みたいな話が起こるのです。
だって、営業部は、
総務部が契約関係のチェックを
してくれるなんて知らないですから・・・
勝手にやっているというより、
知らないだけなんです。
だから、
最初は話し合うしかないのです。
そういえば、
以前、私のお客様の会社で
こんな標語を掲げているのを見ました。
ルールを守ろう!
ルールがないなら話そう!
ルールは常に遅れます。
ルールができるまでは、
話をするしかないのです。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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