承認の格差が組織をギスギスさせる

お客様の会議に参加してきました。

この会社さんでは、
主力商品の入れ替えをするために
既存の商品の売上を落として、
新しい商品の売上を伸ばそうとしています。

これを達成するためには、
営業部は、新しい販売先を探し、
企画部は、新商品を生み出し、
製造部は、新しい商品を大量に作り、
業務部は、新たな物流の流れを作らない
といけません。

そんな中、半年が過ぎて、
期初に設定した売上目標が達成できる
見込みが立ってきました。

皆さん頑張っています。

本当に素晴らしいと思います。

ただ、ビジネスモデルを一気に変えるのは
ルービックキューブの6面をそろえるような話なので、
どこかがうまく行くとどこがうまく行かない
ということが起こります。

この年末に営業部が大きな仕事を取ってきて、
製造部としてはなんとか製造するとしても
物流が間に合わないかもしれない・・・
ということが起こりました。

ものが届かないと売上にならないし、
無理に物流に乗せようとすると
コストが上がります。

利益が出ないのは会社も困るので、
業務部が物流会社に無理を重ねて、
運んでもらうことができました。

また、製造部も
年末の業務が立て込む中
なんとか製造を終えることもできました。

そして、営業部も
お客様との調整をして信頼を勝ち得ました。

会社としても、
みんなのお陰で、年末に大きな売上を
上げることができました。

みんなにとって、よかったと思います。

ところが、なんとなく
社内がギスギスしています。

それは、それぞれ、頑張ったのに、
なんとなくやって当たり前の雰囲気があって、
報われた感じがしないということのようです。

お互いにありがとうの声がけがあれば
みんなで頑張ったね!
という雰囲気になるのだと思います。

しかし、そうなっていないところを見ると、
そういう声がけが足りないのかもしれません。

たしかに、仕事ですから、
どんなに大変だろうが会社がやると決めたら、
なんとかしないといけません。

何とかするのは当たり前だし、
ありがとうと言われるために仕事をしている
訳でもないというのも分かります。

ただ、一方で、部門によって
状況が違うのではないか?と思うのです。

営業部は、お客様と違うポジションなので、
直接、感謝を言われることも多いでしょうし、
お客様が喜んでいる姿を直接見ることができます。

また、売上という数字で成果が測れるので、
自分が頑張った成果が目に見えます。

そうすると、社内でありがとうと言われなくても
十分に承認される機会があります。

それに対して、製造部や業務部が、
お客様から急に大量の仕事を受けて、
なんとか乗り切ったとしても、
お客様からの声は届きません。

また、やるのが当たり前で、
できたとしても何もなくて、
できなかったら非難されるということだと
やり続けることは難しくなると思います。

また、正確にやるのが仕事ですから、
ミスをしたら、ちゃんと仕事をしていない
ということになります。

そういう意味で、製造部や業務部は、
非難されることはあっても、
なかなか承認が得られません。

もちろん、営業部も大変です。
外に出れば、味方はいません。

頑張って仕事を取って来ても、
社内でいい顔をされない時もあると思います。

そういう意味で、
それぞれに大変さがあるのだと思いますが、
承認をもらえるか?という意味では、
社内にいると感じることは難しいと思います。

結局、一人では仕事は出来なくて、
みんなで協力しないと成果が出ないとするなら、
お互いの立場や大変さを理解し合うことが
大切だと思うのです。

特に、承認される機会が少ない部署に対しては、
意識的に「ありがとう」を伝える必要があります。

年末の大きな売上は、みんなで上げた成果です。

そうやってお互いが認め合えるようになることが、
より高い目標を達成するためには必要だと思います。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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