先日、お客様の社長さんと話していて、
こんな相談を受けました。
社員にある仕事をお願いしたら、
「これは私の仕事ですか?」
と言われたそうです。
担当の仕事ではないのは確かです。
でも、その社員の経験や知識やスキルを
考えると、その人以外には任せられない。
だから、やってくれればいいのに・・・
という話でした。
この話を聞いて、
「役割分担」と「役割意識」の
違いの問題だと思いました。
「役割分担」というのは、
仕事に紐づいて自分は何をするのか?
を考えることです。
経理、総務、営業、製造・・・
ほとんどの会社が「役割分担」の考え方です。
この考え方でいくと、
担当以外の仕事は
自分がやるべきことではない、
ということになります。
だから、「これは私の仕事ですか?」
という言葉が出てくるのです。
一方、「役割意識」というのは、
このチームの中で自分はどのような役割を
果たすべきか?
を考えることです。
つまり、自分で仕事を見つける、
ということです。
この「役割意識」のベースになるのが、
「強み」です。
「強み」というのは、
経験、知識、スキル、
好きなこと、やりたいことのことです。
冒頭の社員の方は、
経験や知識やスキルがあるのに、
「役割分担」の考え方で動いているから、
「これは私の仕事ですか?」
という言葉が出てくるのです。
もし「役割意識」で動いていたら、
自分の経験や知識やスキルが
チームの役に立てるなら、
やってみよう!と思えるはずです。
「役割分担」の考え方だと
どうなるでしょうか?
言われた仕事しかしなくなります。
さらに、部署の目標やメンバーが変わるたびに、
「役割分担」の担当を定義し直す
必要が出てきます。
しかし、現実と設定している「役割分担」が
きれいにはまるとは限りません。
想定外は常に起きます。
特によく問題になるのは、
仕事が複数の部署にまたがる場合です。
お互いの部署で仕事を抱えていて、
自分の仕事で精一杯です。
どちらの部署がやるべきかを
社長が都度判断するのは
現実的ではありません。
そこで「役割意識」が必要になります。
間にある仕事を誰かがやらなければ
ならないとしたら、
「私の強みならこんなことができるから、
この部分は私がやるよ。
こっちの部分は、そちらでやってもらえないか?」
という歩み寄りが生まれます。
これがリーダーシップの考え方です。
リーダーシップは「影響力」のことです。
自分の「強み」で、
チームにどのように貢献するのか?
貢献するということは、
チームに「影響力」を与えるということです。
いつも、ブログに書いていますが、
人は「強み」を発揮しているときが
一番モティベーションが高いです。
「強み」は、
経験やスキルや知識の蓄積ですから、
やっていて苦にならないし、
成果にも結びつきやすいです。
だからこそ、
「強み」を発揮するモティベーションが、
役割分担では解決できない問題を突破していく
原動力になるのだと思います。
「役割分担」の枠の中だけで動いていると、
自分の「強み」を活かす場面は生まれません。
部下の「強み」を把握して、
その「強み」を発揮できるような環境を
整えるのが上司の仕事です。
常に「強み」を意識して役割を与えていけば、
メンバーにも役割意識が芽生えやすくなります。
「役割意識」をもって、
チームのために自分の「強み」を活かせるようにする。
そうなった時に、はじめて、
「これは私の仕事ですか?」という言葉は
出てこなくなるのだと思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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