指示しても教えたことにはならない

先日、お客様の会社の
経営者の方と面談をしていると、
「若手がすぐ辞めてしまう」
という相談をいただきました。

退職する若手に理由を聴いても、
本音はなかなか話してくれないそうです。

ただ、日ごろから若手が
口にしている言葉があるといいます。

それが
「何も教えてもらえない」
という言葉です。

そこで上司に
「本当に何も教えていないのですか?」
と確認すると、
「きちんと教えていますよ」
という答えが返ってきました。

上司は教えているつもり。
部下は教わっていないと感じている。

このギャップは、
どこから生まれるのでしょうか?

そこで、
どのように教えているのかを聞いてみると、
「仕事をしながら教えています」
ということでした。

なるほど、教えているようです。

しかし、もう少し詳しく聞くと、
やっているのは
「あれをやって」
「次はこれ」
という指示でした。

たしかに、
指示をすれば部下は動きます。
仕事も進みます。

しかし、指示をしても、
それは教えたことには
ならないのです。

いつもブログに書いていますが、
「知らない」
  ↓
「知っている」
  ↓
「やってみる」
  ↓
「わかる」
  ↓
「できる」
という順番で身につけていきます。

指示だけを受けている部下は、
「やってみる」までは
たどり着けても、
「なぜそうするのか」が
わからないので、
「わかる」「できる」まで
進めません。

昔なら
「見て覚えろ、そのうちできる」
で通用したかもしれません。

しかし、それは
教わってできたのではなく、
見よう見まねで
できるようになっただけです。

今の若手には、
この「見て覚えろ」は
通用しません。

だから、いくら指示を出しても、
部下にしてみれば
「何も教えてもらえない」
となるのです。

では、何を教えれば、
部下はできるように
なるのでしょうか。

私は、それは
「目的(ゴール)」です。

何のためにやるのか。
そこが腹落ちすれば、
部下は自分の頭で考え、
動けるようになります。

やり方を細かく教えても、
それは上司にできるやり方であって、
部下にできるやり方とは
限りません。

しかし、目的さえ共有できれば、
部下は自分なりのやり方で
ゴールを目指します。

もちろん、
必要な技術や知識は
教えなければなりません。

ただ、それも本人が
「必要だ」と感じてはじめて
身につくものです。

だからまずは、
目的を伝えて動いてもらう。

動いて、初めて、
不足を感じるのです。

まずは動くこと。

そのためには、「何を」ではなく
「何のために」を伝えることが必要です。

これが、
教え上手の第一歩なのだと
思うのです。

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

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