少し前の話になるのですが、
先日のNHKスペシャル
「インサイド・トヨタ」の中で
印象に残った言葉があるので、
そのことを書こうと思います。
「カローラ」の次世代モデル
開発プロジェクトでのことです。
エンジニアの設計に対して、
製造現場の責任者が
「ノー」を突きつける場面がありました。
いくら開発期間を短縮する
必要があったとしても、
十分に検討されていない図面は
受け取れないというのです。
そのあと、番組のインタビュアーが
その責任者に、
こんな質問をしました。
「製造で一番大事なものは何ですか?」
返ってきた答えは、
次のようなものでした。
「人です」
「この人たちは助けてくれるんです」
「だから、いい加減な仕事はできないんです」
いったん図面が決まると、
6年間、同じ製品を
作り続けるのだそうです。
やり方で改善できるならよいですが、
どうにもならない図面であれば、
その負担を6年間、
現場に背負わせることになります。
それでも、やると決まれば、
どんなに大変でも現場はやり切る。
だからこそ、
いい加減な仕事はできない。
そう語る責任者の言葉が、
胸に刺さりました。
世界一と言われるトヨタの工場でも、
結局は「人」が支えている。
「人を大切にする」
言い古されている言葉ですが、
その本当の意味が
より深く理解できたように思います。
それは、現場に気を遣うとか、
無理を言わないということでは
ありません。
自分の仕事に誠実であること。
それは、私利私欲で動いたり、
安請負をしたりしないこと。
そして、やると決めたら
やり切ってくれる現場の人たちに、
敬意をもって接すること。
それが「人を大切にする」
ということなのだと思いました。
「人を大切にする」も
「誠実に仕事をする」も、
耳当たりがよい言葉だけに、
きれいごとになりがちです。
そうなると、表面的な話になります。
そうではなく、
きれいごとを現場で実践するからこそ、
人がついてくるのです。
リーダーはフォロワーがいて、
はじめて、リーダーになれます。
リーダーにとって大事なのは、
きれいごとをきれいごとで終わらせない
ということだと思いました。
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
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