サッカーワールドカップ北中米大会で、
日本代表はブラジルに1-2で敗れ、
ベスト32で大会を終えました。
前半29分、
佐野選手のミドルシュートで先制し、
1-0でハーフタイムを迎えました。
ここまでは、
日本の守備は見事に機能していました。
ところが、
ハーフタイムにアンチェロッティ監督が動きます。
それまでの攻撃を捨て、
日本の弱点である高さを狙って、
シンプルにクロスを放り込んできました。
この変化に、
日本は有効な修正ができませんでした。
気づけば防戦一方となり、
アディショナルタイムに決勝点を奪われ、
逆転負けを喫しました。
試合を見ていて感じたのは、
日本が積み上げてきた組織の戦い方は、
ブラジルが相手でも
十分に通用していたということです。
ただ、問題はそこからでした。
ブラジルには攻撃の選択肢がいくつもあり、
試合が苦しくなっても、
一人のプレーで流れを変えられます。
一方の日本は、
準備してきた形では戦えても、
相手が変えてきた瞬間に、
変える手立てがありませんでした。
ピッチの中で、
相手の変化に対応する力。
そこが足りなかったのです。
今回の敗戦で、
個の力が足りないという意見を聞きます。
たしかに、その差はあります。
しかし、私は、個の力を高めても、
それだけではブラジルには勝てない
と思っています。
いつもブログに書いているように、
チームの成果は、
「人材力」×「組織力」×「関係力」
で決まります。
「人材力」、つまり個の力は、
海外で活躍する選手が増えていけば、
これからも上がっていくはずです。
「関係力」についても、
世界一の団結力と言われているので、
問題はないでしょう。
残るは「組織力」です。
「組織力」とは、戦略と采配です。
戦略とは、どう戦うかという、
チームの進むべき方針です。
采配とは、その戦略を実行し、
状況に応じて動かす力です。
日本にも戦略がありました。
だからこそ、
前半はブラジル相手にも戦えたのです。
足りなかったのは采配でした。
相手が変えてきた瞬間に、
選手を入れ替え、形を変えて対応する。
その采配が後手に回ってしまいました。
アンチェロッティ監督は、
ハーフタイムに攻め方を変え、
試合の流れを引き寄せました。
立てた戦略を、
采配で動かして見せたのです。
戦略と采配はセットです。
どんなに良い戦略を立てても、
状況に応じて動かす采配がなければ、
強い相手には勝てません。
ブラジルが、自国の名将ではなく、
ヨーロッパの名将をわざわざ招いたのも、
この力を求めたからだと思います。
森保監督は、選手からの信頼が厚く、
監督を続けることは妥当だと思います。
ただ、それとは別に、
戦略を練れる人、
そして試合の中で采配を振るえる人が
必要なのだと思います。
優秀な人を集めても、
個の力を高めるだけでは、
成果にはつながりません。
戦略があり、
それを現場で動かす采配があり、
メンバー全員に伝わってはじめて、
個の力は活きるのです。
個の力を高めても勝てない。
その壁を越える鍵が、
戦略と采配にあるのだと思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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