私が社労士になったのは15年前・・・
自宅で開業した時
2番目のお客様になっていただいた
経営者の方がいます。
今は、もう、会長をされています。
お客様も実績もない私に
名刺交換しただけで
仕事を依頼くださいました。
その時は、社労士になって6ヶ月
ようやく1件目のお客様が
取れたものの、不安の日々でした。
仕事が取れない日々が続き
自分を全否定されている
気持ちになっていました。
それだけに、
会っただけで仕事を任せていただいたのが
自分を受け入れていただいたようで
うれしかったです。
今でも、その会社さんには
月1回訪問しています。
その会社にある社員さんがいます。
ちょうど、私が顧問になった時に
入社した方です。
その時は53歳でした。
15年前だから、今は68歳です。
再雇用もとっくに過ぎても、働いています。
仕入れを担当しています。
その会社は冷凍食品の製造業なので
段ボールいっぱいの野菜が
毎日届きます。
それを暑い日も寒い日も
黙々とさばいています。
もう8年前に定年になり
再雇用の65歳をすぎても
変わらず働いています。
再雇用で給与は減りましたが、
仕事は手を抜かない・・・
そんな社員さんです。
その奥様が癌になりました。
大腸がんから肺、肝臓まで
転移していることが分かりました。
先日、肝臓の摘出手術をし、
後日、肺の一部を摘出するそうです。
そんな社員さんに会長さんは、
自分のお金でお見舞金として
100万円を手渡したそうです。
会長さんも涙、社員さんも涙・・・
今朝、会長さんの奥様から
メールをもらって知りました。
あったかい会社です。
社員を家族のように大切にしています。
そうはいっても、普段は厳しいです。
決して給与は高くないです。
休日も少ないです。
労働時間も長いです。
仕入れの仕事で誤発注があれば、
一部自己負担もさせます。
掃除が行き届いていないと
叱責も受けます。
社員から不満の声が上がることもあります。
「ひどい会社だ!」
未払い残業代で訴えられたこともあります。
でも、いざとなれば、
会長さんは、身銭を切ってでも、
社員さんの面倒を見ます。
普段は「あったかさ」は見えません。
むしろ「厳しさ」のほうが目につきます。
どうしても、表面的なところに目がいって
本質的ことが見えない。
経営者の方って、社員さんが思っているよりも
深く社員さんのことを考えています。
いままでも、経営者の方が社員さんのために
身銭を切っている場面をたくさん見てきました。
でも、社員さんにはそれは分からない。
親の心が子に分からないように・・・
でも、そういうものではないか?と思います。
スイマセン
オチがつかず、お題倒れですね!
ひとり、しんみりとしてしました。
別の文章を用意していたのですが、
奥様のメールをもらって、そのことを書きました。
このことは、後日、書きます!
今日はこんな感じです。
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