デキる研修講師とは?

昨日は、午前中がお客様の会社で
チームビルディングの研修をやり、
夕方から、自社のチームビルディングの
フロントセミナーでした。

 

一日中、講師をしていて、
あることに気づきました。

 

時間通りに進めようとしすぎている・・・

 

 

セミナー講師として、
時間通りに進行するのは
当たり前です。

 

しかし、
時間通りに進行するよりも、
聞いていただいている皆さんの
学びの方が大事です。

 

教えている講師は
何十回と同じことを言っているので、
大したことを言っているようには、
思えなくなっています。

 

しかし、
聞いているほうは、
初めて聞いた話です。

 

理解するのに時間がかかります。

 

 

特に、私はゲームを通じて
学びを体験していただいています。

 

ゲームで「気付き」を得た受講生さんは
「気付き」を新鮮に感じていると思います。

 

しかし、私にしたら、いつものことです。

 

ゲームをやったら、だいたい、
同じことが起こります。

 

そもそも、ロボット人事というのは、
再現性を求めているので、
いつものことでないと困るのですが・・・

 

 

何かが言いたいかというと、
講師側と受講生さん側では、
学びに対する「新鮮さ」が違うのです。

 

この「新鮮さ」の違いを意識しないと
端折り過ぎたり
理解が不十分なまま
先に進んでしまうということが
起こりえます。

 

驚きが収まって、学びに変わるまで
待たないといけません。

 

とはいえ、
時間は限られているわけで、
進行しなければなりません。

 

そう考えると
研修の時間内に
何をどこまで教えるか?
を見極める必要があります。

 

初めて聞いた話、
初めて体験したことを
どこまで深掘りをするのか?
みたいな話です。

 

聞いていただいている方が
優秀であればはるほど、
あれもこれも話したくなります。

 

しかし、
いくらい優秀な方でも
心に残ることは1つです。

 

伝えすぎないことが大事です。

 

 

そこで大事なのは、
自分が初めてこの話を聞いた時
どこまで理解できただろう?
と振り返ってみることです。

 

でも、初心なんて
忘れちゃうんですよね!

 

何度もセミナーで伝えていると
自分が学んだ時のレベル感やスピード感が
わからなくなるのです。

 

 

たぶん、
会社でも上司が部下に教えている時に
同じことが起きていると思います。

 

上司は自分はできることなので
簡単に理解できるだろうと
思ってしまします。

 

しかし、
部下は経験も知識も違うので、
理解のスピードが全然違います。

 

目的は部下が理解できることであり
伝えることではありません。

 

であるならば、部下のスピードに
合わせるべきなんです。

 

つまり、
教わる側のレベルに合わせて
教える量を減らしたり、
逆に増やすことをする必要があると
思いました。

 

これができるのが、
「デキる研修講師」なんじゃないか?
と思うわけです。

 

 

そんなことを思っていたら、
フロントセミナーに来ていただいた
会社の社長さんが、セミナーあとの懇親会で、

「研修講師の方にコンテンツの量を
減らすようにお願いしているんです!」

とおっしゃっていました。

 

研修講師がコンテンツを詰め込みすぎて、
聞いている側が消化不良を起こしていると
いうことでした。

 

う~ん、こんなことに気付く
社長さんがいることに驚きましたが、
なんか、同じことを考えていただけに
変に納得してしました。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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