チームビルダーが考えるPCR検査問題

昨日（5月7日）の
東京の新規感染者数は38人でした。

だいぶ少なくなってきた
印象がありますが、
この数字をどのように
判断したらよいのでしょうか？

というのも、
PCR検査数が不十分であることを
政府自身が認めたからです。

この数字が
実態を現していないのなら
判断のしようがありません。

出口戦略が描けないのも
実態が分かっていないからでは
ないでしょうか？

そういうことが
政府も分かってきたのか？
ようやくPCR検査を増やそう！
という動きで出てきています。

「遅い！」と言われても
仕方がないと思います。

どうして、
こんなことが起こるのでしょうか？

安倍総理は
先日の記者会見の中で
「増やそうとしてもできなかった」
と言っています。

なんとも、
他人事のような回答で、
「やる気がないのか！」
と言われても仕方がないと思います。

ただ、現実として、
できないものはできないと思うのです。

もちろん、
尊い命が失われているので、
それでよいとは思いません。

しかし、
諮問委員会の尾身会長が言うとおり
大量のPCR検査をさばくだけの
体制が整っていなかったのだと思います。

では、その体制を強化すれば
よかったじゃないか！
という批判もあると思います。

しかし、
平時ならできるかもしれませんが、
コロナの患者が急増する中で、
医療崩壊をギリギリの状態で防ぎながら
体制づくりをするのは
難しかったと思います。

総理大臣なんだから何でもできるでしょ！
という批判もありますが
そんな簡単な問題なんでしょうか？

結局は、人の問題です。

安倍総理は
「人的な目詰まり」と言っています。

検査できる人を育てるのに
時間がかかります。

大量検査を行った韓国では、
徴兵制制度により、
政府の命令で検査できる医師が
3000人近くいたそうです。

日本では、検査のために
それだけの医師を集めることは
できないと思います。

また、
検体を取り扱う人材も必要です。

山中教授が研究者を使えばいい
と言っていましたが、
それだって、体制を整えるに
時間がかかると思います。

結局のところ、
優れた戦術があっても、
人がボトルネックになって、
実行できない戦術もあるのです。

やりたくてもできないのです。

そういうことは、
身の回りもたくさんあって、

テレワークにしろ、

マクスの配布にしろ、

10万円の支給にしろ、

雇用調整助成金にしろ、

リソース（人）が足りなくて、
できないことはたくさんあります。

現実って、
そういうことなんじゃないかな？
と思うのです。

これを政治の問題にするのは
簡単なことです。

批判をすればいいので・・・

それは、ワイドショーに任せて
組織の問題と考えたら、
どうしますか？

つまり、わが社の問題にしたら、
どうしますか？

爆発的に増えた受注量をどうやって
さばきますか？

短期的には、受注量を抑えて、
組織の崩壊を防ぎつつ、

長期的には、仕組みを作り、
人を育てるしかないと思います。

結局、そういうことしか
ないのではないか？と思うのです。

政権の擁護のように聞こえてしまうと
本意ではないのですが、
純粋な組織の問題として、
取り扱うと別の面がみてくると思います。

つまり、
何がいいたのか？というと・・・

「やりながらでないと学べない」
ということです。

それは、個人のレベルで言うと
「学ぶ」ということだし、
組織のレベルで言うと
「しくみ」を作り
「関係性」を良くして
効率を上げるということだと思うのです。

いつも書いている

「人」×「しくみ」×「関係性」

です。

正直、オリンピックの問題やら、
国立感染症研究所の妨害陰謀説まであって
見えていない問題がいっぱいあると思います。

いろいろなご意見があると思いますが、
純粋な組織の問題として書いてみました。

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

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