質問に答えてはいけない

先日、お客様の会社の会議で
こんなことを言われました。

 

瀧田さんって
質問者に質問するんですね!

 

なかなか鋭いところを見ているな!
と思いました。

 

どうして気になったのか?
質問してみました。

 

質問者に質問をして
その質問の意図を確認してもらうと
質問にスムーズに答えられる
と感じたからだそうです。

 

当たり前の話ですが、
人って全てのことを表現できる
わけではありません。

 

質問も同じで、
全ての意図を表現できるわけでは
ありません。

 

だから、
質問者に質問することで、
質問の意図を明確にするのです。

 

これもまた当たり前の話ですが、
人は質問されたことにしか答えません。

 

質問したのに、
質問したことの答えになっていない
答えが返って来た時は
それは質問の意図が伝わっていない
のです。

 

そういう意味で、
相手の質問にすぐに答えては
いけないのです。

 

大事なことは、
相手の意図を感じ取ることです。

 

これは、連日で恐縮ですが、
「トリプルループ」思考の話です。

 

「シングルループ」思考
物事に「適切に取り組んで」いるか?

 

質問にすぐに答えると
「シングルループ」思考になります。

 

自分の知っている範囲で
答えることになるからです。

 

「ダブルループ」思考
「適切な物事」に取り組んでいるか?

 

どう答えたらいいのだろうか?
と考えるようになると
「ダブルループ」思考になります。

 

答えの内容に意識が向ている状態です。

 

「トリプルループ」思考
何が適切で、何が適切でないかについて、
「どのように判断している」のか?

 

どうしてこんな質問をしているのだろう?
と考えるようになると
「トリプルループ」思考になります。

 

質問をしている背景に意識が
向いている状態です。

 

と、ここまで書いてきて、
どうして、連日、
トリプルループの話を書いているのか?
自分でも不思議な気がします。
(トリプルループ的思考ですね!)

 

それは・・・

 

コロナ禍で
直接会って話をすることが減って、
メールやSNSのやり取りが
増えてきたからです。

 

メールやSNSのやり取りは
ほとんど「シングルループ」思考
になりがちです。

 

メールやメッセージには、
返事をしなければなりません。

 

相手の意図が確認できないまま
返事をすることも少なくありません。

 

これが対面であれば、
変なことを言ってしまったら
相手の表情ですぐに分かります。

 

しかし、メールやSNSだと
相手が返事を返さない限り
変なことを言っていることに
気付けません。

 

こういうやり取りが
放置されて積もり積もっていくと
疑心暗鬼がうまれるのではないか?
と危機感を感じます。

 

それこそ、
見えているものが真実は
限らないのに、
見ているものしかないから
それが真実になってしまう・・・

 

そう意味で、
もっと、話さないといけないし、
もっと、聴かないといけないのだと
思います。

 

限られたコミュニケーションで
分かったつもりになっているのが
「怖いなぁ~」と思うんですよね!

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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