倍返しはしてはいけない！

昨日は日曜日でしたので
「半沢直樹」の日でしたが、
コロナのために撮影が遅れて
延期になっていました。

半沢直樹の名台詞といえば、
「倍返しだ！」ですが、
この「倍返し」は正しいのでしょうか？

仕返しや復讐は新たな恨みを買います。

だから、「倍返し」したら、
そのまた「倍返し」で返ってくるので
復讐が再生産されます。

そうすると、
終わりのない復讐が繰り返されます。

だから、
「倍返し」はしてはいけないのです。

では、半沢直樹は大丈夫なのか？
と思われるかもしれません。

実は、半沢直樹がしているのは、
「倍返し」ではありません。

「フィードバック」です。

「フィードバック」の元々の意味は
大砲で「的」に当てる技術のことです。

大砲はライフルのように
狙って撃つことができません。

撃ってみて「的」と「着弾点」のズレ
を観測し修正して打ちます。

「的」と「着弾点」のギャップを
伝えるのが「フィードバック」です。

つまり、
あたなは○○を目指すと
言っているけれど、
現状はこうなっていて、
これだけのギャップがあります
ということを伝えることです。

ギャップがあるのは事実ですから
言われた方は受け入れざるを得ません。

相手は、
きれいごとを言えば言うほど
現状とのギャップが開いていくので、
どんどん苦しくなります。

半沢直樹は、
そのギャップを
相手に突き付けているだけです。

半沢直樹は、
仕返しをしているわけではないのです。

むしろ、相手が、
ギャップを大きくしているために
倍のしっぺ返しを食らっている
ようなものです。

つまりは、自業自得です。

相手が勝手に転んでいるのです。

それを、自分側から
仕掛けると、仕返しになり、
自分が不幸になります。

私がそうでした。

私は祖父の会社にいる時に
上手く行くことは祖父の成果、
上手くいないことは
全て私の責任にされました。

そんなことを言うのであれば、
祖父が一人でやればいい！
と思って会社を辞めました。

私は祖父に仕返しをしたのです。

しかし、その結果、
一緒に働いてくれた社員達を
見捨てることになりました。

そして、
私がいなくなった会社は、
つぶれてしまいました。

私は自分が正しい
と信じた選択をしたために
私を信じてついてきてくれた
社員達の人生を狂わせてしまいました。

幸い、社員達に恨まれることは
なかったですが、
自分自身が許せなくて
ずいぶんと苦しみました。

結局、
悪意をもって仕返ししたことは
自分に返ってきます。

それこそ、倍返しで・・・

だから、
フィードバックはしても、
倍返しはしてはいけないのです！

やられても、
やり返してはいけないのです。

フィードバックがあるのみです。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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