信頼することが成果を生む!

高齢者へのワクチン接種が
4月12日から始まりました。

 

しかし、タイミングが合わず、
余ったワクチンを廃棄した自治体が
あったそうです。

 

事前に計画したにもかかわらず
無駄が出てしまうのは、
残念なことです。

 

ニュースのコメント欄を見ると、
批判的なコメントが多いようです。

 

しかし、私は、
計画なんて思い通りに行かなくて
当たり前だと思うのです。

 

そもそも、計画をする人は、
現場からもっとも離れたところに
いる人です。

 

実際にワクチンを打つ医師が
計画に参画することなく、
現場にいない官僚が計画を立てます。

 

それが官僚の仕事ですから、
仕方がありません。

 

で、官僚はどうやって計画を立てるか?
というと、現場のヒヤリングして、
平均的なモデル現場を想定して
計画を立てます。

 

1つ1つの現場に立って
計画を立てることは不可能なので
これもまた仕方がないことです。

 

それでも、計画を立てないと
実行できないので、
計画を立てて実行します。

 

しかし、
「平均は存在しない」という言葉の通りに
モデル現場に一致する現場はありません。

 

だから、結局、
計画どおりに進まないことが
起こります。

 

では、計画を立てることは
意味がないではないか?と
思われるかもしれません。

 

しかし、計画を立てることで、
どのような問題が起きるのか?は
想定できます。

 

今回もおそらく、
ワクチンが余ることは想定できた
と思います。

 

対策も練っていたと思います。

 

それでも、
想定外なことが起こるのです。

 

想定しない事態が起こる度に
計画を立てても、
その計画を実行する時点で、
また、想定外の問題が起こります。

 

では、どうしたら、
このような事態に対応できるのでしょうか?

 

それは、現場で判断させることです。

 

現場には、
リアルタイムの情報があります。

 

こんな話をすると、
現場では正しい判断ができない
という話になります。

 

では、現場でなければ、
正しい判断ができるのでしょうか?

 

現に、
ワクチンは無駄に捨てられています。

 

結局、現場でなくても
正しい判断はできないのです。

 

であれば、
現場が判断できるようにすることが
必要になってきます。

 

では、どうしたら、
現場が判断できるのか?

 

それは判断するのに
十分な情報と判断基準を与えて
任せることです。

 

そして、任せたのであれば、
責任は上が持つということです。

 

今回も余った分を
計画のない人に接種したら、
不公平だ!とか、基準が曖昧だ!
という不平や不満を言ってくる人が
出てくると思います。

 

そういうものを
上が一手に引き受けることを
約束しない限り、
現場が判断することはありません。

 

河野太郎行政改革相は、
こんなことを言っています。

 

若干、平等性を犠牲にしてでも、
その後のオペレーションを
考えてやって下さいと
国の方から強いお願いをするべきだった。
少し反省している。

 

つまり、今回は、
大臣が現場に何を求めるのか?を
明確に伝えることができなかったのです。

 

平等にやることよりも
ワクチンを無駄にしないことが、
多くの人が接種するには大事なこと
だったのです。

 

それは責められる話ではなく、
軌道修正すればよい話です。

 

現場の人に期待していることを
明確に伝えて、任せることが
信頼関係を生みます。

 

そして、
信頼関係が高まれば、
より自主的に現場は考えるようになり、
現場で得た情報を元に
より適切な判断ができるようになります。

 

このように、
信頼が成果を生むことになるのです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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