人を遺すを上とする

2021年12月11日、
神宮球場で、
野村克也氏を「しのぶ会」が
開催されました。

 

野村監督が口にしていた
言葉で有名なのが・・・

財を遺すは下、
仕事を遺すは中、
人を遺すを上とする

という言葉です。

 

来期のセパで指揮をとる監督の内、
現役時代に野村監督の教えを受けた
教え子は5人だそうです。

 

選手だけではなく、
監督を育てたというのが、
野村監督のスゴイところだ
と思います。

 

いったい、どうやって、
野村監督は人を育てたのでしょうか?

 

教え子たちは、こんな風に
言っているそうです。

 

野村さんは、
選手が自分なりの考えや根拠に
基づいてプレーした場合は、
たとえ失敗しても怒らなかった。

ただなんとなくといった感覚や、
行き当たりばったりのプレーを
最も嫌った

 

野村監督に怒られたという話を
よく聞きます。

 

野村監督は
自分で考えないでプレーすることを
怒ったのだと思います。

 

ここがポイントだと思っていて、
そもそも、野村監督が、
選手が考えてプレーしたのか?
行き当たりばっりでプレーしたのか?
どうやって、見抜いたのでしょうか?

 

それは、選手をよく見ていたのだと
思います。

 

選手をよく見ていないと、
考えてプレーしたのか?
直感でプレーしたのか?
見抜くことはできません。

 

だから、怒られた選手は、
「監督は、自分のことをよく見ているな!」
と思ったのだと思います。

 

だから、怒られても、
反発することもしないし、
素直に受け入れることができた
のだと思います。

 

先日も、お客様の会社で
パワハラの相談を受けました。

 

2022年4月から、中小企業も
パワハラ防止法の対象となります。

 

ある上司の方は、
パワハラの研修を受けると、
下手に部下を怒れなくなると
言っていました。

 

でも、もし、
野村監督が怒らなければ、
これだけの人を遺すことはなかった
と思います。

 

人を育てようと思ったら、
怒ることも時には必要です。

 

しかし、怒るんだったら、
怒られた方から、
「自分のことをよく見ているなぁ~」
と思われるぐらい
よく見ている必要があるのです。

 

そのためには、
結果だけを見るのではなくて、
プロセスや存在そのものを見ていないと
そうは思ってもらえません。

 

でも、実際は、
ずっと見ていることができないので
定期的に1on1をするとか、
話せる時に話すとか、
機会を作ることが大事です。

 

それこそ、
直感で怒るのではなく、
考えて怒ることが大事なのです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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