人事は経営の役に立っているのか?

オムロン株式会社は、
主力市場の中国の景気減速により
業績が悪化し、収益力改善のため、
構造改革計画を発表しました。

 

構造改革計画の中身は、
①メイン事業の収益構造の見直し
②事業ポートフォリオの最適化
③人員数の最適化
④固定費の削減
⑤マネジメントシステムの見直し
でした。

 

この中で気になったのは、
③人員数の最適化です。

 

国内外で2000人の従業員を
削減するそうです。

 

オムロングループの2023年3月末の
従業員数は約2万人なので、
10%の削減になります。

 

思い切った手を打ってきました。

 

良い悪いは別にして、
これだけの決断ができるのは
素晴らしいと思います。

 

収益を改善しようと思ったら
固定費の見直しが必要で、
固定費の約半分が人件費ですから
人員削減は避けられないと思います。

 

ただ、事業を立て直すのも人ですから、
人を削ってしまうと、
事業を立て直せる人もいなく
なってしまう可能性もあります。

 

人は大事です。

 

実は、オムロンさん、
2023年に人的資本審査において、
人的資本経営品質ゴールドを受賞しています。

 

オムロン、「人的資本調査2023」において、
「人的資本経営品質ゴールド」を初受賞
https://www.omron.com/jp/ja/news/2024/02/c0219.html

 

受賞理由について
このように書かれています。

 

人財戦略ビジョン
「会社と社員が、
“よりよい社会をつくる”という
企業理念に共鳴し、常に選び合い、
ともに成長し続ける」
を掲げ、

「会社と社員の新しい関係」の構築と
「ダイバーシティ&インクルージョン」
の加速によって、
多様な人財を惹きつけ、
個々人の能力発揮を促す人財施策を
実行していることが高く評価された。

 

それほど人的資本の取り組みが
高く評価された会社が
その翌年に2000人の人員を削減する・・・

 

そう考えると、
人事が経営の役に立っていないのではないか?
と思えてきます。

 

人事がいろいろやっている割には
経営がよくならない・・・

 

これって、結局、
経営戦略と人事戦略がかみ合っていないから
起こることだと思うのです。

 

経営戦略を実行するのは
「人」であり「組織」です。

 

経営側は、もっと人事に
こういう人材が欲しい!
こういう組織を作りたい!
と言うべきだし、

 

人事部門は、もっと経営に
どういう人材が必要なのか?
どんな組織にしたいのか?
を聞かないといけないのだと思います。

 

お互いが対話した上で、
人事部門は経営戦略を理解して、
経営戦略を実現するための
人事戦略を練る必要があるのです。

 

人事部門が
世の中のトレンドだけを追っている限りは、
人事は経営の役に立てないと思います。

 

世の中のトレンドは、
時代と共に変わります。

 

人事が考えるべきは
組織作りの原理原則です。

 

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今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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