なぜ、経営者は常に不満なのか?

先日、お客様の会社に伺って、
今期の業績の話をしました。

前期に比べて、120%の売上で、
営業利益も110%で、
目標達成ができました。

色々なものが値上がりする中、
本当にみんな頑張ったと思います。

ところが、経営者の方は不満の様子です。

何が不満なのか?聞いてみたところ、
もっと危機感をもって仕事をして欲しい!
ということでした。

今期はたまたま大きな仕事が取れたから、
売上も上がりましたが、
来期はそんなラッキーなことが起こるかどうか
分からないというのです。

なるほど・・・

経営者は、常に先を見ているというか、
理想が高いというか、
次々に課題を見つけて、
手を打とうとします。

目標を達成して、
喜んでいる社員を見ると、
気を緩めたらダメだ!と思うのも、
わかる気がします。

しかし、それは組織の構造的な問題です。

組織の構造として、
経営者の目標が、部下の目標になります。

具体的に言うと、
経営者にとっては、
会社の永続・発展という目的のために
昨対120%の売上が目標になります。

それに対して、
社員にとっては、
昨対120%の売上達成が目的になって
受注の活動をしたり、
20%増えた業務をこなすことが目標になります。

昨対120%の売上を達成することで、
社員は、目的を果たしたと思いますが、
経営者は、目標が達成しただけで、
会社の永続・発展という目的を
果たしたわけではありません。

ここにズレが生じているのです。

これは、社員の問題ではなく、
構造の問題です。

こんな話をすると、経営者の方は、
構造の問題なんだから、
社員は危機感を持たなくてもいいのか!
と思われるかもしれません。

では、こんなことを考えてみたら
どうでしょうか?

自分の会社が永続・発展できて、
目的を果たしたと思っている経営者に対して、
地域社会の人々が、
自分の会社のことばかり考えていないで、
もっと地域社会のことを考えて下さいよ!
と言われたらどうでしょうか?

そんな地域社会のことまで、
考えてられませんよ!
と思うのではないでしょうか?

これが「構造」です。

もちろん、地域社会のことを考えている
経営者の方もいると思いますが、
しかし、自分の会社が順調でなければ、
地域社会のことまで、
考えられないのではないでしょうか?

このように1つ上の目的は、見えないのです。

では、どうすればよいのでしょうか?

それは、社員さんに会社の「目的」を
しっかりと伝えることです。

目標を伝えるだけではなく、
なぜその目標が必要なのか?
会社の永続・発展は何のために必要なのか?
ということを伝えるのです。

「目標」だけを伝えても、
社員は自分の「目的」に対する
「目標」としてしか受け取りません。

構造を理解した上で、
1つ上の「目的」も伝える。

これが、経営者と社員の
ズレを埋める第一歩になります。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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