先日、お客様の会社にお伺いして
管理職の面談をしている時に
こんな話を聞きました。
社長が会社にいるから
おかしくなるんです・・・
どういうことか?聞いてみました。
すると・・・
コロナの影響で、
社長が出張しなくなって
会社にいるんだそうです。
すると、
今まで、会社にいなかったので、
任せてくれていた仕事に
口を出すようになったというのです。
なるほど・・・・
出張に出ていると
物理的に社内の様子が見えないので
結果的に任せるくれていたのに、
会社にいるため見えてしまうので、
口を出して来るとのことです。
社長さんにも話を伺いましたが、
社員の動きが気になって仕方がない
とのことでした。
たしかに、社長さんにしてみれば、
物足りないところはあるのだと思います。
例えば、取引先に
値引きを依頼をするにしても、
社長さんが連絡すれば、
一つ返事で話が終わるのでしょうが、
社員さんが話しても、相手は、
「はい。わかりました!」
と言わないと思います。
時間をかけて
交渉する必要があります。
結局、何を言うか?ではなく、
誰が言うか?なのです。
社長さんには社長さんのやり方があり、
社員さんには社員さんのやり方が
あるのです。
任せるというのは、
口を出さないということであり、
信頼しているということです。
口を出すということは、
信頼をしていないということが
相手に伝わります。
信頼されていないと感じると
考えることをやめて、
言われたとおりにやります。
言われたとおりにやっても、
社長さんのやり方は
社員さんにはできません。
結果、社員さんのやり方で
やっていたらできたものが、
できなくなります。
それは、
社長さんにとっても
プラスではないと思うのです。
普段、任せていない仕事を
任せるのなら、
不安なのは分かります。
しかし、普段、出張して、
会社にいない時は任せている仕事です。
それで、何の問題もないのです。
だから、任せればいいのですが、
自分のやり方と違うから、
口を出してしまう・・・
私は話を聞いていて、
社員さんの言うとおりだと思いました。
この社長さんは、
普段から私に思ったことを言ってくれ!
と言われているので、
フィードバックをしました。
すると、すぐさま、
社員さんのところに行って、
コミュニケーションをとっていました。
さすがだなぁ~!と思いました。
社長さんを責めるつもりは
ありません。
もっと良くしたいという思いは
否定されるべきものではありません。
より良くするという意味で
指摘をするのは良いことだと思います。
しかし、
それは社員さんができるやり方で
指摘しなければなりません。
自分ができるから、
他の人もできるだろ!を
あきらめてもらわないと、
任せることは難しくなります。
組織を大きくするというのは、
社長さんがやっていることを
部下に任せていくということです。
そうなると、
部下は仕事が回らなくなるので、
部下もまたその部下に
仕事を任せていくことになります。
組織が機能するというのは
任された仕事を部下ができるように
なるということです。
そう考えると、
任せられるか?が、
組織を大きくできるか?に
かかっているのです。
とはいえ、
任せられるようになるには、
時間がかかります。
結局、人の成長が
組織の成長に追い付かないと、
組織の成長が止まります。
そういう意味では、
組織の成長が緩やかになった時は
人を育てるチャンスだと思うのです。
ところが、
組織の成長が緩やかになった時は
外部環境的には厳しくなるわけで、
そういう矛盾を乗り越えないといけないので、
人を育てるのは難しいのだと思います。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
大事なことを小冊子にまとめました!
戦略に違いがなくなり、実行力の差が
会社の業績を左右する時代になりました。
実行力を上げるヒントがここにあります!
下のフォームからお申し込み下さい。
PDFでお送りします。
お申込みいただいた方にはメルマガで配信します。
※すでに登録している方はお申し込みできません。
info@robotjinji.com へ直接メール下さい。
小冊子お申し込みフォーム
コメントを残す